最新記事
旅行

「アメリカにディズニー旅行」は夢のまた夢?...ディズニー・ワールドで1日遊ぶための費用が「高すぎる」と話題に

Has Disney World Become Too Expensive?

2025年6月18日(水)16時49分
マーニー・ローズ・マクフォール

さらにグルソイ氏は、こうした価格上昇の心理的な影響には「参照価格」の効果が大きく関与していると説明する。これは、来園者が現在の価格を過去の記憶と比較することで、急激な値上げが「納得できないもの」に感じられ、結果としてSNS上の反発を招く要因になっているという。

ディズニーは現在、競争の激化にも直面している。グルソイ氏は、ユニバーサル・オーランド・リゾートに2025年5月に開業予定の新パーク「エピック・ユニバース(Epic Universe)」に言及し、主要フランチャイズに基づいた新アトラクション、競争力のある価格設定、積極的な割引施策が展開されると述べた。

「エピック・ユニバース」の1日チケットは139ドルからで、ピーク時には199ドルまで上がる見込みで、価格帯はディズニーとほぼ同等だ。

「シーワールド・オーランド(SeaWorld Orlando)もまた、割引率の高いチケットやパッケージ商品で、価格に敏感な旅行者を狙っている」とグルソイ氏は続けた。「これらの競合が高い顧客満足を実現すれば、経済状況が厳しい中で、ディズニーは価格戦略に制限を受ける可能性がある」

さらに同氏は、コストの上昇によって低所得層の家族が来園しづらくなり、パーク内における経済的な分断が進むリスクにも警鐘を鳴らしている。

「チケット価格の上昇や、列をスキップするサービスといった利便性に追加料金が必要になることで、こうした層(低所得家庭など)はますます排除されている。結果的に滞在期間を短くしたり、ディズニー直営施設に泊まらず、場合によっては来園自体をあきらめるケースもある」とグルソイ氏は述べる。

「この傾向は、セントラル・フロリダ全体の観光経済に再編の影響を及ぼしかねない」

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米ロ・ウクライナ和平協議が終了、ロ交渉官「困難だが

ビジネス

グレンコア、25年は3年連続減益 株主に20億ドル

ワールド

中国もロシアも秘密裏に核実験実施せず=クレムリン

ワールド

訂正-ペルー議会、また大統領罷免 就任4カ月
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 2
    ポーランドが「核武装」に意欲、NATO諸国も米国の核の傘を信用できず
  • 3
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」でソフトウェア株総崩れの中、投資マネーの新潮流は?
  • 4
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 5
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 6
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 7
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 8
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 9
    極超音速ミサイルが通常戦力化する世界では、グリー…
  • 10
    生き返ったワグネルの「影」、NATO内部に浸透か
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発される中国のスパイ、今度はギリシャで御用
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」で…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 8
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 9
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 10
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中