「結婚は人生の終着点」...欧米にも広がる非婚化の波、独身を選択した世界の若者は何を思う
A SINKING FEELING
ケーススタディー① マット・ジャーディン(37)
ソフトウエアエンジニア
アメリカ・シアトル
そこそこの収入はあるけれど、一つ間違えば路上生活になる。そんな不安がある。私の世代の人間なら誰でもそうだと思う。例えば、誰にでもあり得ることだけど、解雇されるとか、病気になるとか。そうなったら終わりだと思う。
「子供を育てるには(協力してくれる人々の)村が必要」だと言うけれど、そんな村が本当にあるのかな。誰かがサポートしてくれるとは思えないんだ。両親は5000キロも離れた所に住んでいるし、もう70代だから頼れない。今の時代、子育てを友人に頼れるとも思えない。
この世界にかける負荷はミニマムにしたいと思って生きてきたけど、子供ができたらそうもいかない。人の命はかけがえのないものだと言われれば、そのとおりだと思う。でも結局は、みんなが自分のモラルに照らして判断するしかないと思うね。