「結婚は人生の終着点」...欧米にも広がる非婚化の波、独身を選択した世界の若者は何を思う
A SINKING FEELING
ケーススタディー② アリアナ・ディラウロ(32)
国連・ジェンダー平等担当官
スイス・ベルン
ずっと特定のパートナーはいない。いろんな人とデートはしたけど、本気の関係にはなれなかった。運がなかっただけと、個人的には思いたい。でも仕事や外国暮らしという状況も関係しているかな。結婚は私にとって人生のゴールじゃない。一番大事なのは仕事とキャリア。私には大きな野心があり、この仕事でいずれはトップに立ちたい。でもパートナーがいたら気が散るでしょ。それは私の望まないところ。
8歳か9歳の頃は、家庭を持って子供を育てることを夢見ていた。でも今のライフスタイルや自分の築いてきたキャリアを考えると、私の人生に子供の居場所はないと思う。家庭を持たなければというプレッシャーを感じることもあるけど、そういうときは自分に言い聞かせる。これは自分で選んだ人生で、望みどおりに生きてるんだって。