イラン情勢、木原官房長官「石油需給に直ちに影響との報告ない」 米攻撃の支持明言せず
1月19日、首相官邸で撮影(2026年 代表撮影)
Tamiyuki Kihara
[東京 1日 ロイター] - 米国とイスラエルがイランへの軍事攻撃に踏み切ったことを受け、政府は2月28日深夜、高市早苗首相らが出席して国家安全保障会議(NSC)を首相官邸で開いた。会合後、木原稔官房長官は臨時の記者会見で「イランによる核兵器開発は決して許されない」と強調。事態の鎮静化に向けた外交努力を行う考えを示す一方、米国とイスラエルによる今回の攻撃を支持するか否かについては明言を避けた。
木原氏は「我が国としてこれまで関係国などと連携し、イランの核問題の解決に向けた外交努力を行ってきた」と説明。「米イラン間の協議はイランの核問題の解決のために極めて重要であり、我が国としてこれを強く支持してきた」とし、「イランは核兵器開発および地域を不安定化させる行動をやめるべきだ」と語った。
また、「エネルギー安全保障を含む中東地域の平和と安定、国際的な核不拡散体制の維持は我が国にとっても極めて重要だ」とし、「事態の早期沈静化に向けて、国際社会とも連携し、引き続き必要なあらゆる外交努力を行っていく」と語った。記者団から米国やイスラエルの行動をどう評価しているか問われると、「先ほど申し上げた通りだ」などと立場を明確にしなかった。同じく報道陣の取材に応じた茂木敏充外相も攻撃への賛否を明言しなかった。
一方、木原氏は今回の攻撃によるエネルギー価格などへの影響については「我が国における石油の需給に直ちに影響が生じるとの報告は得ていない」と説明。「原油の需給や価格は中東情勢のみならず、世界経済やエネルギー需給動向など様々な要因を踏まえて最終的には市場で決まるものだ」とし、「状況に注意をしつつ、引き続き我が国のエネルギー安定供給確保には万全を期す」と述べた。
NSC開催の直前、高市氏は官邸で記者団に「イスラエル及び米国がイランに対する攻撃を行ったと発表した。こうした懸念もあったことから、これまでも早めの邦人退避など万一に備えた対応を続けてきたが、本日の第1報を受けて直ちに関係省庁に対し、情報収集を徹底すること、現地に残っている邦人の方々の安全確保に向けて万全の措置を講じることを指示した」と述べた。
また、官邸にイラン情勢に関する情報連絡室を設置したと説明。事態の拡大を受け、イラン、イスラエル、バーレーン、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)といった周辺国にいる日本人の安否情報の把握、安全の確保についても指示を出したと述べた。現時点で日本人の被害の情報には接していないとした。
さらに、「海路、空路の状況把握と関係事業者への情報提供、今後予想される経済的影響の洗い出し」について政府内に指示を出したとも述べた。
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