最新記事
韓国大統領選

分断化進んだ韓国政治を示した大統領選テレビ討論会 大炎上となった問題発言とは

2025年5月28日(水)20時40分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
韓国大統領選のテレビ討論に登場した候補者。左からイ・ジェミョン、クォン・ヨングク、キム・ムンス、イ・ジュンソク

テレビ討論に登場した候補者。左からイ・ジェミョン、クォン・ヨングク、キム・ムンス、イ・ジュンソク Kyodo/Kim Min-Hee/Pool via REUTERS

<最後の討論会は候補者間の激しい攻防と問題発言が波紋を呼び、政策論議は置き去りに>

6月3日の韓国大統領選挙を1週間後に控えた27日に発表された各種世論調査で、共に民主党のイ・ジェミョン(イ・ジェミョン)候補が安定した先頭を維持していることが明らかになった。イ・ジェミョン候補は45~49%の支持率を記録し、国民の力のキム・ムンス(キム・ムンス)候補の34~38%を8~14ポイントリードしている。改革新党のイ・ジュンソク(イ・ジュンソク)候補は10~11%台で3位を維持している。

韓国リサーチがKBSの依頼で25日から3日間行った調査では、イ・ジェミョン候補45%、キム・ムンス候補36%、イ・ジュンソク候補10%という結果が出た。汎保守候補の一本化を仮定した仮想二者対決では、イ・ジェミョン候補44%、キム・ムンス候補41%で誤差範囲内の接戦を演じている。

韓国ギャラップが中央日報の依頼で24~25日に行った調査ではイ・ジェミョン候補49%、キム・ムンス候補35%、イ・ジュンソク候補11%となっていた。また同じ期間に、リサーチアンドリサーチが東亜日報の依頼で行った調査ではイ・ジェミョン45.9%、キム・ムンス34.4%、イ・ジュンソク11.3%を記録した。

地域別では、イ・ジェミョン候補が首都圏(ソウル46%、仁川・京畿52%)と忠清圏(49%)で優勢を見せた一方、キム・ムンス候補は嶺南圏(大邱・慶北49%、釜山・蔚山・慶南47%)で李候補を上回った。

投票日まで1週間を切り、公職選挙法の規定により28日から実施される世論調査は選挙日まで公表できない。イ・ジェミョン候補がこのままリードを維持するのか、あるいはキム・ムンス候補など他の候補者が追い上げられるのか、各陣営は手探りのなかで選挙戦のラストスパートへ突入している。

テクノロジー
「誰もが虜になる」爽快体験...次世代エアモビリティが起こす「空の移動革命」の無限の可能性
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ハーバード大留学生受け入れ資格剥奪、米地裁が差し止

ビジネス

FRB、物価目標「断固として」達成 現行政策適切=

ビジネス

貿易政策変化と米資産の魅力低下に警戒感=クーグラー

ビジネス

「利下げしないのは間違い」、トランプ氏がパウエルF
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:岐路に立つアメリカ経済
特集:岐路に立つアメリカ経済
2025年6月 3日号(5/27発売)

関税で「メイド・イン・アメリカ」復活を図るトランプ。アメリカの製造業と投資、雇用はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 2
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プーチンに、米共和党幹部やMAGA派にも対ロ強硬論が台頭
  • 3
    中国戦闘機「殲10」が仏機を撃墜...実力は本物? 世界の戦闘機調達が変わる
  • 4
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」…
  • 5
    「ディズニーパーク内に住みたい」の夢が叶う?...「…
  • 6
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多…
  • 8
    イーロン・マスクがトランプ政権を離脱...「正直に言…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「金の産出量」が多い国は?
  • 10
    ワニにかまれた直後、警官に射殺された男性...現場と…
  • 1
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 2
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」時代の厳しすぎる現実
  • 3
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多い国はどこ?
  • 4
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 5
    デンゼル・ワシントンを激怒させたカメラマンの「非…
  • 6
    アメリカよりもヨーロッパ...「氷の島」グリーンラン…
  • 7
    友達と疎遠になったあなたへ...見直したい「大人の友…
  • 8
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プ…
  • 9
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 10
    「ディズニーパーク内に住みたい」の夢が叶う?...「…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 5
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 6
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 7
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 8
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 9
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 10
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中