ルーマニア大統領選で中道・親EU派が勝利...マスクはヨーロッパへの内政干渉で何を得たのか
Europe's 'MEGA' Stutter: Far-Right Bid for Power Falters Despite Gains
右派の脅威は消えたわけではない
右派勢力の勢いは一時期より衰えつつあるが、右派の脅威がヨーロッパから消えたわけではない。
例えば、ポーランドでは右派候補が一度は敗れたものの、再び台頭してくる可能性が残っている。
5月18日に行われたポーランドの大統領選の第1回投票では、ドナルド・トゥスク首相率いる「市民プラットフォーム(PO)」に所属し、リベラル候補と見なされているワルシャワ市長のラファウ・チャスコフスキが、ポピュリスト右派政党である「法と正義(PiS)」に支持されたカロル・ナブロツキより多くの票を得た。それぞれの得票率はチャスコフスキが31.36%、ナブロツキが29.54%と僅差となっている。
18日の第1回投票では過半数を獲得した候補がいなかったため、6月1日に決選投票が行われることになった。
「最も意外だったのは(第1回投票で)右派および極右の候補が合計54%もの得票率を記録したことだ」と独立系シンクタンク、欧州対外関係評議会(ECFR)のワルシャワ事務所のピオトル・ブラス所長は本誌に語った(この選挙にはナブロツキ以外にも右派勢力が立候補しており、右派勢力内で票が分散していた)。
加えて、今回の選挙結果により、ナブロツキは決選投票に向けて、より広範な有権者層に訴えかけることが可能になったとも述べた。
「決選投票までの2週間の間、親EU・リベラル・進歩的なポーランド像と、国家主義的・トランプ的・保守的なポーランド像との間で、二極化した非常に激しい対立が起こるだろう」
決選投票に向けて、ナブロツキは反EU的立場を今まで以上に強調する必要があり、自らをトランプと米国の忠実な同盟者としても訴えていくことになるだろう、とブラスは付け加えた。
決選投票は、ナブロツキが右派票を取り込むことで接戦になる見込みだ。