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新教皇「レオ14世」のLGBT問題についての見解は?...過去には「存在しないジェンダー」発言も

What New Pope Leo XIV Has Said About LGBTQ+ Issues

2025年5月9日(金)18時02分
ピーター・エイトケン

また、ペルーで司教を務めていた際には、学校教育にジェンダーに関する教えを取り入れようとする政府の計画に反対。ニューヨーク・タイムズによると、彼は「ジェンダー・イデオロギーの推進は混乱を招く」と述べ、「存在しないジェンダーを作り出している」と批判していたという。

イタリアの新聞『ラ・レプッブリカ(La Repubblica)』は先月、プレヴォストを「コスモポリタン」であり、「保守派と進歩派の双方から評価される人物」と表現していた。

新教皇レオ14世となったプレヴォストは初めての演説で、「皆さんに平和がありますように。親愛なる兄弟姉妹の皆さん、これは復活したキリスト、つまり神の民のために命を捧げた良き羊飼いの最初の挨拶です。私もまた、この平和の挨拶が皆さんの心に届き、皆さんの家族、世界中の人々、地の果てにまで届きますよう願います。平和がありますように。」と述べた。

ドナルド・トランプ米大統領は、独自SNS「トゥルース・ソーシャル」で「ロバート・フランシス・プレヴォスト枢機卿が教皇に選ばれたことにお祝いを申し上げます。彼がアメリカ初の教皇となったことは、本当に名誉なことです。なんと素晴らしく、我が国にとって偉大な名誉でしょうか。教皇レオ14世にお会いできるのを楽しみにしています。それはとても意義深い瞬間になるでしょう!」と祝福の言葉を贈った。

教皇レオ14世の権威は、選出された瞬間から直ちに発生する。世界中のカトリック信徒がこの発表を祝福する一方で、LGBTQ+の権利団体は、今後数週間の彼の行動や発言を注意深く監視していく見込みだ。

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