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思いつきのアドリブに前言撤回...トランプ大統領、就任時「2つの演説」の違いから分かること

THE REAL INAUGURAL ADDRESS

2025年2月1日(土)16時59分
ジム・ニューウェル

「国境の壁には酸をかければ溶ける部分がある」

トランプはまた、この場では2020年の大統領選で「不正操作」があったと主張、国境の壁には酸をかければ溶ける部分があり、不法移民は「ウサギのように」そこに飛び込んで入国できるなどとも述べた。総じてプロンプターなしで好き勝手にしゃべるほうがお気に入りのようで、「上階でやった演説より、こっちのほうがうまく話せた」と、ご満悦だった。

トランプはビジターセンターに続いて、首都ワシントンの屋内競技場キャピタル・ワン・アリーナでさらに大勢の聴衆を相手に演説を行った。原稿なしのアドリブスタイルでは、その場その場で言いたい放題。前に言ったことは、10分後に言ったことに帳消しにされる。2期目のトランプもそこは1期目と変わらない。

つまりは、おなじみのトランプ劇場が再び幕を開けたということだ。


©2025 The Slate Group

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