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トランプ2.0

「信頼失墜」のメディア...トランプ再登場で試される「報道戦略」

Mainstream Media, Bruised and Battered, Prepares for Trump 2.0

2025年1月17日(金)15時50分
ヘスス・メサ

これは、選挙戦中にスカボローがトランプ氏の言動をたびたびアドルフ・ヒトラーになぞらえるなど、対立が激化していた関係からの劇的な変化だった。このマー・ア・ラゴでの会談は、メディア業界の関係者たちを驚かせ、MSNBCの視聴者の多くに裏切られたという感情を抱かせた。

しかし、これはメディアがトランプ氏の「第二幕」に対応するためには新たな戦略が必要であるという厳しい現実も示していた。

トランプ氏の最初の任期中、メディアは彼の挑発的なツイートや物議を醸す発言に即座に反応し、その報道は他のどの政権よりも熱狂的だった。多くの報道は、トランプ氏が偶然の産物として大統領になったと示唆していた。ロシアの干渉、Facebook、ウィキリークス、ヒラリー・クリントンの選挙戦略、あるいは特定の激戦州の有権者など、理由は様々だった。

元CNNワシントン支局長でベテラン記者のフランク・セズノ氏は本誌に対して「1期目では、メディアや政治エリートたちはトランプ氏を異常な存在として扱っていた」と語る。

「だが、トランプ2.0は違う。国民は何を選んでいるのか分かった上で投票した。これは偶然ではなく、選択なのだ」

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