最新記事
印パ紛争

トランプ、パキスタン軍トップと異例の会談...印パ間の核戦争を阻止したのは自分だと自画自賛

2025年6月19日(木)19時10分
パキスタンのムニール陸軍元帥

6月18日、トランプ米大統領は、パキスタン軍のトップであるムニール陸軍元帥(写真左から2人目)とホワイトハウスで会談した。パキスタンのマングラで5月1日撮影(2025年 ロイター/Inter-Services Public Relations)

トランプ米大統領は18日、パキスタン軍のトップであるムニール陸軍元帥とホワイトハウスで会談した。米大統領がパキスタンの文民指導者を同席させずに同国軍のトップをホワイトハウスに招くのはこれが初めて。

トランプ氏は記者団にイラン問題について協議したことを明らかにした。また、印パ紛争終結におけるムニール氏の貢献に謝意を示した。前日に会談したインドのモディ首相にも同様に感謝の言葉を述べている。


「非常に賢明な2人があの戦争を継続しないと決めた。あれは核戦争になり得た」と語った。

「インドとパキスタンは激しく対立していた。しかも両国は核保有国だ。私がそれを止めた」と強調した。

ホワイトハウスのケリー報道官によると、印パの核戦争を阻止したとしてトランプ氏をノーベル平和賞に推薦するようムニール氏が呼びかけたことを受け、トランプ氏が同氏をホワイトハウスに招いた。

パキスタン軍は声明で、両氏は2時間にわたる会談で貿易、経済発展、暗号資産(仮想通貨)について協議し、イスラエルとイランの緊張についても意見交換したと発表した。「トランプ氏は長期的な戦略的利害の一致と共通の利益に基づき、パキスタンとの互恵的な貿易パートナーシップの構築に強い関心を示した」と述べた。

今回の会談は米国とパキスタンの関係にとって大きな前進を意味する。米国は中国への対抗策としてインドとの関係強化を図っていたため、両国の関係はこれまでおおむね停滞していた。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 AIの6原則
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年7月22日号(7月15日発売)は「AIの6原則」特集。加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」/仕事・学習で最適化する6つのルールとは


対談
為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 セカンドキャリアの前に「考えるべき」こととは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ビットコイン、初の12万ドル突破 「どこで止まるか

ビジネス

FSB、気候変動リスク対応の中期計画発表 新政策は

ワールド

米国、ウクライナへの武器・弾薬供与を継続=ロシア大

ビジネス

ドイツ輸出企業、市場シェア大幅減 競争力低下と連銀
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「史上最も高価な昼寝」ウィンブルドン屈指の熱戦中にまさかの居眠り...その姿がばっちり撮られた大物セレブとは?
  • 2
    真っ赤に染まった夜空...ロシア軍の「ドローン700機」に襲撃されたキーウ、大爆発の瞬間を捉えた「衝撃映像」
  • 3
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別「年収ランキング」を発表
  • 4
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 5
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 6
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 7
    【クイズ】次のうち、生物学的に「本当に存在する」…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 10
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首」に予想外のものが...救出劇が話題
  • 4
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 5
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 8
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 9
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 10
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中