最新記事
ウクライナ戦争

「パーンツィリ-S1」撃破の「迫力映像」をウクライナ国防省が公開...防空システム5基破壊で3億5000万ドル相当の打撃

Russia Loses Five Air Defense Systems Worth $350M in a Day

2025年1月9日(木)20時00分
イザベル・バンブルーゲン

ウクライナ海軍は6日、パーンツィリ-S1を2基とOSA1基を1日のうちに破壊したと発表。ウクライナ国防省もまた、ヘルソン州に配備されていたパーンツィリ-S1が1基破壊されたことを確認し、ドローンが標的に接近する様子とする12秒間の動画を共有した。

従軍記者アンドリー・ツァプリエンコは、24時間のうちにS-300防空システム2基が破壊されたと投稿した。

本誌はこれらの主張を独自に検証できなかった。

ロシアの防空能力が低下すれば

ウクライナ海軍は6日、ソーシャルメディアの公式チャンネルで次のように綴っている。

「ウクライナ海軍は、ウクライナ国防軍の他の部隊とともに陸・海・空で敵を撃破し続けている」

ウクライナ国防省も6日、X(旧ツイッター)で次のようにコメントした。

「『類を見ない』金属くずがまた一つ。ヘルソン州でウクライナのドローンがパーンツィリ-S1対空システムを破壊した」

(編集部注:ウクライナ国防省の投稿にある『類を見ない』という表現は、自国の兵器・軍事力を誇示する際にロシアがたびたび用いる表現であり、ここではそのことを踏まえて皮肉を込めて使用しているとみられる)

ツァプリエンコは6日、自身のテレグラムチャンネルで「南部国防軍の管轄区域で、敵のS-300防空システムが24時間以内に2基破壊された」と伝えた。

アメリカのシンクタンク戦争研究所(ISW)のアナリストは以前、ウクライナ軍はロシアの防空能力を低下させるための作戦を実行している可能性が高いと分析し、もし成功すれば「ウクライナは長期的に、有人固定翼の空軍力をより有効活用できるようになるだろう」と述べていた。

(翻訳:ガリレオ)

ニューズウィーク日本版 高市早苗研究
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年11月4日/11日号(10月28日発売)は「高市早苗研究」特集。課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら



あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国、レアアース輸出許可を簡素化へ 撤廃は見送り=

ビジネス

マツダ、関税打撃で4━9月期452億円の最終赤字 

ビジネス

ドイツ輸出、9月は予想以上に増加 対米輸出が6カ月

ワールド

中国10月輸出、予想に反して-1.1% 関税重しで
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2人の若者...最悪の勘違いと、残酷すぎた結末
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    「これは困るよ...」結婚式当日にフォトグラファーの…
  • 6
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 7
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 8
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショック…
  • 9
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 10
    なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持し…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 8
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中