「少数与党」でモヤモヤする日本政治だが、そのしなやかさは民主主義の希望となり得る
とはいえ他の民主主義国が同様の圧力に苦しむなか、日本の政治指導者たちにとって現在の政局はポピュリズムの台頭や格差と貧困の拡大、SNSがあおるデマと偽情報の拡散に負けず、民主主義のレジリエンスを世界に見せつけるチャンスだ。
成功の保証はない。けれども総選挙後に与野党が発揮したしなやかな強さを見れば、25年の日本は多党制民主主義が今も国民の期待に応え得ることを示してくれるのではないかと思えてくる。
トバイアス・ハリス
TOBIAS HARRIS
日本政治研究者。06~07年に浅尾慶一郎参院議員の私設秘書。20年に安倍晋三元首相の伝記『The Iconoclast』を出版。

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