インドのロシア武器離れで貴重な「命綱」を失うプーチン
India Ditching Russian Military Tech Despite Putin-Modi Embrace
7月8日、モスクワ郊外にあるプーチンの大統領公邸を訪れたモディ Sputnik/Gavriil Grigorov/Pool via REUTERS
<世界最大の武器輸入国インドは、ロシアがウクライナに本格侵攻しても武器を買い続けてくれる重要なスポンサーだったのだが>
インド軍がロシアの武器離れを起こしている。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に残された経済的「命綱」の一つが切れかかっているということだ。
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統計調査委会社スタティスタによれば、インドは世界最大の武器輸入国だ。2019〜2023年までの世界の全武器輸入に占める割合は9.8%に上る。
インド国防省は2023年3月、今後5〜10年の武器輸入予算として1000億ドルを投じると発表している。
ロシアは以前から、インドの主要な武器供給国だった。しかしここへきて、ロシアがウクライナ戦争を継続しつつ、インドの軍備にも寄与するのは困難であることが明らかになってきた。
未確認だが、インドは旧式のロシア製戦車や大砲、軍艦、ヘリコプターなどの使用を最小限に抑えるようにし始めているという報道もある。
軍用機や最先端の軍備品の大量発注も停止した。
本誌は、インド国防省にメールでコメントを求めている。
ウクライナ戦争が始まった当初、インドは、プーチンのありがたいスポンサーだった。
ウクライナ侵攻後も、インドはロシアから武器を輸入し続けた。2019〜2023年にかけて、ロシアの武器輸出の36%はインド向けだった。
しかし、ロシアが武器不足で次第にインドの注文に応じ切れなくなり、両国の関係はぎくしゃくし始めた。
米軍と兵器を共同生産も
インド空軍は2023年3月、ロシアに発注していた防空ミサイルシステム「S400」が期日まで納入されないことに不満を表明。2024年のロシアからの調達予算を減額した。
ロシアからの武器輸入を減らした後、インドは、自国の軍事需要を満たすべく他国に目を向け始めた。
インドの英字紙「ザ・タイムズ・オブ・インディア」が2024年6月半ばに報じたところによると、インドはアメリカと組み、米軍の装甲車ストライカーの共同生産を検討しているという。
ストライカーは、老朽化するロシア製BMP-2の代わりの歩兵戦闘車として、インドと中国の国境係争地帯に配備される可能性が高い。
だがインドのロシア製兵器離れが報道されるさなか、モディはモスクワを訪問しプーチンと会談している。
モディがロシアを訪問するのは、2022年にロシアがウクライナに侵攻して以来、初めてだ。地政学的な同盟国であり続けてきた両国の関係は、間違いなく岐路にある。
(翻訳:ガリレオ)
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