最新記事
昆虫

「目を閉じれば雨の音...」テントにたかる「害虫」の大群、キャンパーが撮影した「トラウマ映像」にネット戦慄

Camper Discovers Shocking Scene Outside Tent—'Like an Apocalypse'

2024年5月20日(月)19時30分
スー・キム
テント

(写真はイメージです) Maximillian cabinet-Shutterstock

<暗闇に向けられたライトによって浮かび上がった光景に「地獄があるとすればこれだ」とネットの声>

キャンプテントに群飛中のシロアリがたかる様子を記録した動画が、TikTokユーザーたちを戦慄させている。

【動画】閲覧注意:テントにたかるシロアリの大群...無数の個体が蠢く音が「雨のように聞こえる」とネットの声

この映像は今月13日、@shmirgleによって同プラットフォームに共有されて以来、460万回超の再生回数と44万7000件以上の「いいね」を獲得。投稿のキャプションには、「群飛中のシロアリに囲まれてキャンプ」と添えられている。

動画はテントの中から撮影されたもので、無数のシロアリがその外側を動き回っている。シロアリが羽をバタバタさせる音が雨のように聞こえてくる中、内側からテントをはじく手が映し出される場面も。@shmirgleは後のコメントで「大群は1時間半ほどいて、翌日の夜には戻ってこなかった...」と補足している。

米ノースカロライナ州立大学の研究者によれば、シロアリの群飛は「新しい地理的に離れたコロニーを形成するための分散戦略」だという。シロアリのコロニーは、生殖能力を持つ「羽アリ」を年間を通じて生み出している。

群飛は通常日中に行われ、多くの場合は春だが、コロニーは1年を通してアクティブだ。暴風雨の後にも群飛がよく見られる。羽アリは相手を見つけると交尾して羽を失い、産卵とコロニーの成熟に適した場所を見つけると、巣を作り始める。

学術誌「Ecological Entomology」に発表された2015年2月の論文には、「シロアリといえば熱帯や亜熱帯の生態系を連想させるが、実際は世界中の温帯林に生息している」と記されている。

さらに、アメリカでは「シロアリは最も重大な家屋害虫であり、その予防と処理には年間最大20億ドルの費用がかかっている...しかし、自然環境における生息数も相当な数に上る可能性があり、温帯生態系の一部では、木材腐朽菌に次いで2番目に木材分解に大きな影響を与えているようだ」と論文にある。

この動画はTikTokユーザーたちに衝撃を与え、投稿には5000件以上のコメントが寄せられている。

om tira(@chewchewing)は「映画に出てくる黙示録か何かのようだ」と述べた。Toodleoodle(@chonksmacgee)は「地獄があるとすればこれだ」とコメント。Tabs(@mytobereadstash_)も「絶対にイヤ」と同意して言う。

一方でそれほど動じていない人たちも。David Rossoni716(@davidrossoni716)は「居心地が良さそう」と語り、Noella(@noellamrb)も「目を閉じてごらん、雨の音みたい」と綴っている。

(翻訳:ガリレオ)

ニューズウィーク日本版 世界も「老害」戦争
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年11月25日号(11月18日発売)は「世界も『老害』戦争」特集。アメリカやヨーロッパでも若者が高齢者の「犠牲」に

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国、高市首相の台湾発言撤回要求 国連総長に書簡

ワールド

MAGA派グリーン議員、来年1月の辞職表明 トラン

ワールド

アングル:動き出したECB次期執行部人事、多様性欠

ビジネス

米国株式市場=ダウ493ドル高、12月利下げ観測で
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やってはいけない「3つの行動」とは?【国際研究チーム】
  • 2
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 3
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 4
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 5
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 6
    「裸同然」と批判も...レギンス注意でジム退館処分、…
  • 7
    Spotifyからも削除...「今年の一曲」と大絶賛の楽曲…
  • 8
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 9
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 10
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 6
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 9
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中