【地図】【戦況解説】ウクライナ防衛の背骨を成し、ロシア軍が次に狙う「要塞都市」群はココだ──ISW
Ukraine War Maps Reveal Possible Russian Advances Into Fortress Cities
ドネツク州のロシア占領地を走るロシア軍戦車(4月6日) REUTERS/Alexander Ermochenko
<ゆっくりとだが着実に占領地域を広げているロシア。次に狙うのは東部ドネツク州を完全占領下に置くことだ>
ウクライナ軍トップが東部での戦況が「著しく悪化している」と明らかにする中、米シンクタンクの戦争研究所(ISW)は4月13日、ウクライナ東部ドネツク州の防衛を支える「背骨」に関する見解を、地図とともに発表した。
【動画】眩い光を発して爆発・炎上するロシア「スメルチ2」迫撃砲...ドネツクで激戦続く中、ウクライナが動画公開
ISWによれば、ロシアはスラビャンスク、クラマトルスク、ドルジュキウカ、コスティアンティニウカなどドネツク州の複数の大きな町の奪取を目指しているという。

Institute for the Study of War
ISWは前線から12~30キロメートルの距離にあるこれらの町を「要塞都市」と表現。前線から30キロ南に離れたポクロフスクも防衛ラインの一部となっているという。
13~14日にかけて、ウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー総司令官は、ロシアによるドネツク州での攻撃がここ数週間、激化していると明らかにした。中でも前線周辺の戦況は「ここ数日で著しく悪化している」という。
シルスキーは声明で、ポクロフスクに向かっているロシア側は、戦車や歩兵戦闘車を「数十両」使ってウクライナ軍の防衛を破ろうとしていると述べた。ポクロフスクは1年近く前にロシアに占領されたバフムトの南西に位置する。
「ドルジュキウカとコスティアンティニウカに対するロシアの脅威は、作戦上非常に重要だ。なぜならこれらの『要塞』都市はドネツク州および東部ウクライナ全般におけるウクライナの防衛を支える『背骨』になっているからだ」とISWは13日、指摘した。
西に向けてさらなる攻勢を目指すロシア
バフムトの西方、コスティアンティニウカに近い町チャシブヤールを占領すれば、ロシアは「ウクライナの防衛ラインにある南部の『要塞』都市に対する直接攻撃を始める」ことが可能になるとISWは指摘した。
またシルスキーは、ロシアの司令官たちが対独戦勝記念日の5月9日までにチャシブヤールの占領を目指していると述べた。クラマトルスクに向けて進軍する計画もあるという。クラマトルスクはドルジュキウカの北、スラビャンスクの南にある町だ。

Institute for the Study of War
ウクライナ軍がロシア側の攻撃を撃退する能力は西側、とりわけアメリカからの軍事援助にかかっていると、西側のアナリストたちは強調している。ロシア軍はゆっくりとだが着実に西に向けて占領地域を広げており、ウクライナ軍は主要装備や弾薬の不足に対処しながらその奪還を試みている。
ロシアは早ければ5月末にも攻勢を始めると予告しているが、米連邦議会では党派対立により、600億ドル相当の支援パッケージを可決できないままだ。
「アメリカがウクライナへの援助を再開せず、ウクライナ軍で主要な大砲や防空に使う弾薬が不足した状態が続くなら、訓練と装備が不足したロシア兵であっても、攻勢作戦を成功裏に行うことができるかも知れない」とISWは13日、指摘した。
アマゾンに飛びます
2025年11月25日号(11月18日発売)は「世界も『老害』戦争」特集。アメリカやヨーロッパでも若者が高齢者の「犠牲」に
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
-
プロダクトエンジニア「ポテンシャル採用/大手や外資系など3000社に導入/HR SaaS「ミキワメ」/東京メトロ日比谷線虎ノ門ヒルズ駅から徒歩2分/港区虎ノ門/web系SE・PG
株式会社リーディングマーク
- 東京都
- 年収400万円~550万円
- 正社員
-
週2在宅・フレックス・給与計算 英語力活かせる 外資系700社支援
株式会社ビーピーエムアソシエイツ
- 東京都
- 月給33万4,000円
- 正社員
-
時短正社員・週2在宅・フレックス 外資企業の税務申告・決算担当 大手税理士法人
BDO税理士法人
- 東京都
- 月給28万円
- 正社員
-
「カスタマーサクセスマネージャー」外資系上場SaaS×AI・IoT日本法人/日本市場の事業成長を一緒に推進するCSMポジション「港区勤務」/IoT・M2M・ロボット
アシオット株式会社
- 東京都
- 年収400万円~1,000万円
- 正社員 / 契約社員





