最新記事
中国

中国の改正国家機密保護法、業務上の秘密も対象

2024年2月29日(木)11時01分
ロイター

2月28日、中国全国人民代表大会常務委員会で改正された国家機密保護法は、制限される機密情報の範囲を「業務上の秘密」にまで広げた。2019年撮影(2024年 ロイター/Florence Lo/Illustration)

中国全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会で27日改正された国家機密保護法は、制限される機密情報の範囲を「業務上の秘密」にまで広げた。

国営新華社通信がインターネット上で公開された条文について報じた。施行は5月1日としている。

 

国家機密保護法の改正は習近平国家主席が国家安全保障を重視する姿勢を強めていることを示しているとアナリストは指摘する。

国家機密は現在、中国共産党と政府の意思決定から軍事・外交活動、経済発展、科学技術に至るまで幅広い分野に及んでいる。

改正法では「国家機密ではないが、漏えいすれば一定の悪影響を及ぼす」情報を保護するよう政府機関や業務部門に義務付けている。業務上の秘密の具体的な管理に関する規則は別途発表される予定だが、時期は明らかにしていない。

国家保密局の幹部は新華社に「この改正法は国家安全保障と国家機密に関する一連の法律の体系化、包括化、相乗効果を強化する」と説明した。

「今回の改正で党の秘密管理は法律に明確に書き込まれた」とし、国家機密の漏えいが疑われる事件の調査・処理においてオンライン担当者は関連部門と協力するべきだと述べた。

また、この法律は機密データの管理に関する中国のデータ安全法との連携を強化すると指摘した。

香港大学のライアン・ミッチェル教授(法学)は業務上の秘密が対象に加えられたことについて、すでに広かった同法の適用範囲が一段と拡大されたようだと指摘。「国家機関の組織構造や意思決定の階層に関する情報漏えいを防ぐ狙いがありそうだ」と述べた。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 イラン革命防衛隊
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年3月24号(3月17日発売)は「イラン革命防衛隊」特集。イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イラン攻撃で3週間の作戦計画、イスラエル軍 レバノ

ワールド

日米外相が電話会談、中東情勢や高市氏訪米など協議 

ワールド

自衛隊の中東派遣、「情報収集」目的で政府検討 ホル

ワールド

ロシア大統領府、ウクライナ和平プロセス停滞とのFT
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目のやり場に困る」衣装...「これはオシャレなの?」
  • 3
    「筋肉はモッツァレラと同じ」...なぜウォーミングアップは「2セット」でいいのか?
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    幼い子供たちの「おぞましい変化」を克明に記録...「…
  • 6
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったの…
  • 7
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 8
    機内で「人生最悪」の経験をした女性客...後ろの客の…
  • 9
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 10
    ぜんぜん身体を隠せてない! 米セレブ、「細いロープ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 5
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 6
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 7
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 8
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中