イラン革命防衛隊が米国などに警告 「イスラエル支援なら地中海封鎖」

イラン革命防衛隊のナクディ調整司令官は、米国やその同盟国がパレスチナ自治区ガザで「犯罪」に関与し続ければ、「程なく地中海、すなわち(欧州とアフリカを隔てる)ジブラルタル海峡などの封鎖に直面することになる」と警告した。写真はイランの国旗。(2021年 ロイター/Lisi Niesner)
イラン革命防衛隊のナクディ調整司令官は、米国やその同盟国がパレスチナ自治区ガザで「犯罪」に関与し続ければ、「程なく地中海、すなわち(欧州とアフリカを隔てる)ジブラルタル海峡などの封鎖に直面することになる」と警告した。イランのタスニム通信が23日に伝えた。
ガザでの軍事衝突で、イランはイスラエルと交戦するイスラム組織ハマスを支持し、イスラエルの後ろ盾の米国を批判している。
ガザでの戦闘を受け、イエメンの親イラン武装組織フーシ派はイスラエルへの「報復」として、紅海を航行する商船を相次いで襲撃。米政府は22日、襲撃計画にイランが「深く関与している」と非難した。
ナクディ氏は、紅海での襲撃などに触れ「他の航路封鎖に向けた新たな勢力の誕生」に言及したが、どのように地中海を封鎖するかは説明しなかった。
イランは地中海への直接のアクセスがなく、同国が支援するレバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラやシリアの武装勢力の活動地域は地中海に面しているが、ジブラルタル海峡から遠く離れている。


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