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「ウクライナは既に勝利している」...ティモシェンコ元ウクライナ首相がそう語る理由とは?

ISSUES 2024: UKRAINE WAR

2023年12月20日(水)14時15分
ユリア・ティモシェンコ(元ウクライナ首相)

ウクライナが勝利した第3の重要な戦いは、国内に潜む裏切り者との戦いだ。14年にロシアがウクライナに侵攻した当時、われわれの治安当局と軍指導部はロシアに忠誠心を売り渡した者たちにむしばまれていた。

しかしウクライナはNATO諸国と協力し、この数年で不誠実な当局者を有力な地位から排除した。結果として軍幹部と政治的指導者の関係は改善され、西側同盟国はウクライナを信頼して最高レベルの機密情報も共有するようになった。

信頼を懸けた戦いはある意味、国にとって最も重要な戦いとなった。国民への責任を果たしているという点で、国民は軍と政治の指導者に揺るぎない信頼を寄せている。

自由を守るために、こうした信頼は欠かせない。われらが誇り高き祖国において、国民の犠牲は今や日常。人々が家庭や家族や身の安全を進んで犠牲にするのは、最後には指導者たちが決定的な勝利をもたらしてくれると信じればこそだ。

©Project Syndicate


231226P40_IS_KAO_05.jpgユリア・ティモシェンコ
YULIYA TYMOSHENKO
親欧米政権を樹立した2004年オレンジ革命の立役者。ウクライナ第10代、13代首相を務めた。

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