イスラエルの攻撃でイスラム教シーア派組織ヒズボラ3人死亡 戦線がレバノン国境にも拡大

レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは、イスラエル軍によるレバノンへの砲撃で少なくともメンバー3人(訂正)が死亡したと発表した。イスラエルとレバノンの国境付近で撮影(2023年 ロイター/Ammar Awad)
レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは9日、イスラエル軍によるレバノンへの砲撃で少なくともメンバー3人が死亡したと発表した。また、イスラエル北部に向けてロケット弾を発射したことを明らかにした。
この砲撃は、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルとの衝突が、レバノン国境を越えて北に拡大したことを意味する。
ヒズボラは声明で、ガリラヤ地方のイスラエル軍拠点2カ所にロケット弾と迫撃砲を発射したと述べた。イスラエル軍もレバノンからイスラエルへの多数の「砲撃」を確認したと発表。反撃しているとした。
イスラエル軍は9日、イスラエル軍兵士がレバノン領内からイスラエル領内に侵入した武装集団を攻撃し、少なくとも2人を殺害したと発表。
ヒズボラ関係者は先に、同組織が国境を越えた襲撃に関与していることを否定していた。ハマスやパレスチナの過激派「イスラム聖戦」の関係者も関与を否定した。
レバノンにある国連平和維持活動(PKO)の報道官はレバノン南部の国境で交戦があったことは認識しているが詳細は不明とした。
