最新記事
米大統領選

<米議会襲撃>大統領選の結果を覆す陰謀に最高裁判事クラレンス・トーマスの妻が果たした役割

Ginni Thomas Under Scrutiny Following Arrest of Michigan Fake Electors

2023年7月20日(木)19時39分
イワン・パーマー

そして今、ミシガン州のデーナ・ネッセル司法長官が、同州共和党の元共同議長メショーン・マドック、共和党全国委員会のキャシー・バーデン委員ら16人の共和党員を刑事訴追すると発表したことを受け、ソーシャルメディア上ではアリゾナ州の選挙人名簿の偽造をそそのかしたジニーも罪に問われるべきだとの声が高まっている。

「これまで何度も言ってきたが、あえてもう1度言う。今こそ(彼女の疑惑を)捜査すべきだ」と、ツイッター・ユーザーのダン・レビソンは力説した。

 
 
 
 

ツイッターの左派系アカウント「ブルックリンの親父」の運営者であるマジッド・パデランも、「ジニー・トーマスは選挙結果を覆そうとさんざん画策してきた。彼女は100%訴追されるべきだ」と主張。

同じくツイッター・ユーザーのジェフリー・レビーも、ミシガン州の司法当局の発表を受けて、「選挙人名簿の偽造の動きがあったのは、ほかには5、6州だけ。こうした工作に深く関与したジニー・トーマスの罪も問うべきだ」とツイートした。

ミシガン州当局の発表が疑惑再燃のきっかけとなったとはいえ、それ以前からツイッター・ユーザーらはジニーを、選挙結果を覆す運動で中心的な役割を果たした「限りなく黒に近い」人物と見なしてきた。

「クラレンス・トーマス判事の身内に懸念すべき人物がいることを忘れてはいけない。彼の妻ジニー・トーマスはアリゾナ州議会の議員にバイデン大統領の勝利を無視して、2020年の大統領選の結果を覆す選挙人を『選ぶ』よう求めた」と、ワシントンに本拠を置くNPO「責任と倫理を求める市民」のスタッフはツイッターの公式アカウントで7月15日に述べている。

トランプ支持派の「絶望的悪あがき」

アリゾナ州のメイズ司法長官(民主党)が選挙人名簿の偽造疑惑について徹底的な捜査を行うと述べたのは今年1月のこと。

「選挙を盗もうとしたり、選挙結果を切り崩したり覆そうとすることは許されないと、全ての人にはっきり分からせる必要がある」と、メイズは1月にニュース専門ケーブル局MSNBCに語った。「残念ながら、2020年にはそんなことが実際に起きてしまったが、2度と繰り返されないようにするつもりだ」

一方、ミシガン州のネッセル司法長官は共和党員16人の訴追についてこう語った。「偽の選挙人の行動は、選挙の公正さに対する人々の信頼を損なう行為であり、選挙管理に関わる州法に明らかに反する行為だ」

「証拠が示すように被告人たちは『正式に選ばれた大統領選の選挙人』を名乗り、書類を提出しようとしたが、彼らにはそうした法的権限など一切なかった」とネッセルは述べた。「あったのは、被告人たちの絶望的な悪あがきだけだ。彼らは自由で公正な選挙プロセスに介入し、選挙結果を覆そうと、そしてミシガン州の何百万人もの有権者の意思を闇に葬り去ろうと躍起になって画策したのだ」

ニューズウィーク日本版 トランプの大誤算
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年4月14号(4月7日発売)は「トランプの大誤算」特集。国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:イラン戦争でインフレ再燃、トランプ政権に

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、中東停戦維持期待で安全資産

ワールド

イラン交渉団がパキスタン到着、レバノン停戦要求 米

ビジネス

米国株式市場=まちまち、中東交渉控え様子見 ハイテ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国防軍は崩壊寸前」
  • 4
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 5
    目のやり場に困る...元アイスホッケー女性選手の「密…
  • 6
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 7
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 8
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 9
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 10
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 4
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 7
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 8
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 9
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 10
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中