イスラエル軍がレバノン空爆、ヒズボラ戦闘員含む12人死亡

レバノン東部で15日、イスラエル軍が激しい空爆を行い、レバノンに拠点を置く親イラン武装組織ヒズボラ戦闘員5人を含む12人が死亡した。写真はイスラエルのカッツ国防相。2024年11月撮影(2025年 ロイター/Ronen Zvulun)
[エルサレム/ベイルート 15日 ロイター] - レバノン東部で15日、イスラエル軍が激しい空爆を行い、レバノンに拠点を置く親イラン武装組織ヒズボラ戦闘員5人を含む12人が死亡した。レバノン治安筋が明らかにした。今回の空爆による同地域での死者数は、昨年11月の米仲介によるレバノンとイスラエル間の停戦合意以来、最大となった。
イスラエル軍によると、空爆の標的となったのは、レバノン東部のベカー高原地域にあるヒズボラ戦闘員が使用する訓練キャンプと武器保管倉庫。イスラエルは、今回の攻撃は、イランの支援を受けるヒズボラの勢力再拡大を阻止するための警告だと主張している。
イスラエルのカッツ国防相は、この日の攻撃はヒズボラに「明確なメッセージ」を送ったとした上で、ヒズボラが精鋭部隊「ラドワン」を通じてイスラエルへの攻撃能力を再構築する計画を立てていると主張。「いかなる再建の試みにも最大限の武力で対応する」と述べた。また、今回の攻撃はレバノン政府へのメッセージでもあり、同政府は停戦合意の順守に責任を負うと強調した。
イスラエルによる今回の攻撃に対し、ヒズボラやレバノン政府からは直ちに反応していない。