ニュース速報
ビジネス

インフレなお課題、抑制へ政策金利活用が重要=マン英中銀委員

2025年07月16日(水)08時21分

 7月15日、イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のマン委員(写真)は、ここ数カ月の賃金上昇ペース鈍化にもかかわらず、インフレ圧力は依然として課題であり、政策金利を利用して物価上昇を抑えることが重要だという認識を示した。英マンチェスターで2023年1月撮影(2025年 ロイター/Phil Noble)

[ロンドン 15日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のマン委員は15日、ここ数カ月の賃金上昇ペース鈍化にもかかわらず、インフレ圧力は依然として課題であり、政策金利を利用して物価上昇を抑えることが重要だという認識を示した。

マン氏は「賃金の伸びは減速している。賃金は上昇しているが、過去のようなペースではない」と指摘。「物価上昇率もかなり下がってきたが、目標の2%を依然として大きく上回っているため、課題となっている」と述べた。

インフレ率を目標に戻すために金利を活用する重要性を強調。「インフレは国民に対する税金であることから、2%のインフレ目標を達成するために金融政策を継続して活用することが重要だ」と語った。

マン氏は過半数の政策当局者が利下げを支持した会合を含め、過去2回の会合で金利据え置きに賛成票を投じた。

金融市場では中銀が8月7日の政策決定で、0.25%ポイントの利下げを実施し、政策金利は4%になると予想されている。また、年末までに金利は3.75%まで低下する可能性が高いとみられている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

インドネシア、米国との通商合意は奮闘の成果 首脳も

ワールド

インドネシア中銀、0.25%利下げ 景気支援

ワールド

ガザ援助拠点で20人死亡、GHFはハマス関係者が扇

ビジネス

インタビュー:関税が荷量に影響、米政策を見極め=川
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パスタの食べ方」に批判殺到、SNSで動画が大炎上
  • 2
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長だけ追い求め「失われた数百年」到来か?
  • 3
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」だった...異臭の正体にネット衝撃
  • 4
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 5
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 6
    「このお菓子、子どもに本当に大丈夫?」──食品添加…
  • 7
    真っ赤に染まった夜空...ロシア軍の「ドローン700機…
  • 8
    「巨大なヘラジカ」が車と衝突し死亡、側溝に「遺さ…
  • 9
    約3万人のオーディションで抜擢...ドラマ版『ハリー…
  • 10
    「史上最も高価な昼寝」ウィンブルドン屈指の熱戦中…
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 4
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 5
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 6
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 7
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 8
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 9
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 10
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 7
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中