インフレなお課題、抑制へ政策金利活用が重要=マン英中銀委員

7月15日、イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のマン委員(写真)は、ここ数カ月の賃金上昇ペース鈍化にもかかわらず、インフレ圧力は依然として課題であり、政策金利を利用して物価上昇を抑えることが重要だという認識を示した。英マンチェスターで2023年1月撮影(2025年 ロイター/Phil Noble)
[ロンドン 15日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のマン委員は15日、ここ数カ月の賃金上昇ペース鈍化にもかかわらず、インフレ圧力は依然として課題であり、政策金利を利用して物価上昇を抑えることが重要だという認識を示した。
マン氏は「賃金の伸びは減速している。賃金は上昇しているが、過去のようなペースではない」と指摘。「物価上昇率もかなり下がってきたが、目標の2%を依然として大きく上回っているため、課題となっている」と述べた。
インフレ率を目標に戻すために金利を活用する重要性を強調。「インフレは国民に対する税金であることから、2%のインフレ目標を達成するために金融政策を継続して活用することが重要だ」と語った。
マン氏は過半数の政策当局者が利下げを支持した会合を含め、過去2回の会合で金利据え置きに賛成票を投じた。
金融市場では中銀が8月7日の政策決定で、0.25%ポイントの利下げを実施し、政策金利は4%になると予想されている。また、年末までに金利は3.75%まで低下する可能性が高いとみられている。