米Wファーゴ、4─6月期増益 通期の金利収入予想は下方修正

米大手銀行ウェルズ・ファーゴが15日に発表した2025年第2・四半期(4─6月期)決算の純利益は54億9000万ドル(1株当たり1.60ドル)と前年同期49億1000万ドル(1株当たり1.33ドル)を上回った。ニューヨークで6月撮影(2025年 ロイター/Kylie Cooper)
[15日 ロイター] - 米大手銀行ウェルズ・ファーゴが15日に発表した2025年第2・四半期(4─6月期)決算の純利益は54億9000万ドル(1株当たり1.60ドル)と前年同期49億1000万ドル(1株当たり1.33ドル)を上回った。
通年(25年12月期)の純金利収入(NII)見通しについては下方修正した。24年の477億ドルとほぼ同水準を見込んだ。これまでNIIは1─3%のレンジ下限付近の伸びになるとしていた。市場部門の金利収入減が要因。
チャーリー・シャーフ最高経営責任者(CEO)は「リスクは依然としてあるものの、活動水準は安定している」と述べた。
4─6月期の信用損失引当金は10億1000万ドルと、前年同期の12億4000万ドルから減少し、利益増に貢献した。投資銀行業務の手数料収入は9%増の6億9600万ドル。
一時的費用を除く1株当たり利益は1.54ドルと、LSEGがまとめた予想の1.41ドルを上回った。
米連邦準備理事会(FRB)は6月、ウェルズ・ファーゴに約7年間課していた1兆9500億ドルの資産上限規制を解除。シャーフ氏は「新たな成長の機会を得た」と事業拡大に意欲を示した。