最新記事

米社会

マクドナルド店内で、少年らのグループが傍若無人に暴れ回る衝撃映像...店内を破壊し、レジの金を強奪

Los Angeles McDonald's Ransacked by Mob as Staff Cower in Shocking Video

2023年6月23日(金)17時13分
カレダ・ラーマン
ロサンゼルスのマクドナルド店舗

写真はイメージです Kit Leong/Shutterstock

<ロサンゼルス南部のマクドナルド店舗で発生した襲撃事件。現場映像はネットで拡散され、すでに逮捕者も出ている>

米ロサンゼルスにあるマクドナルドを若者の集団が襲撃し、店内を荒らし回る様子を捉えた動画がソーシャルメディア上に出回っている。あまりの暴れぶりに、従業員はカウンター奥の部屋に逃げ込むしかなく、最後にはレジを壊して金を盗むものが現れても「なすすべなし」の状況だったようだ。

■【動画】マクドナルド店内を破壊し、店員を攻撃し、レジの金を奪って逃げた10代の若者グループ

地元テレビ局KTLAによれば、事件が起きたのは6月19日。2021年から新たに連邦祝日となった奴隷解放記念日「ジューンティーンス」だったこの日の夜、10代が中心と見られる若者の集団がロサンゼルス南部の住宅街、クレンショー・ブルバードとレイマート・パーク西43番街の近くにあるマクドナルドの店舗を襲撃した。

インターネット上に投稿された動画には、複数の若者が店に押し入って店内のインテリアを破壊し、レジの前にいる従業員にものを投げつけるなどしている様子が映っている。店内は大混乱に陥っており、従業員が椅子を盾にして若者の集団から身を守ろうとする場面もあった。数人の若者がカウンターに飛び乗り、従業員が安全のために奥の部屋に避難する様子も映っている。

動画の中では終始、大きな叫び声や怒鳴り声が響き渡るなか、一人の若者がガラス製のショーケースを倒し、別の若者がレジを壊して奪い取り、店の外に持ち出している。ある人が「あの子がレジを盗んだ!」と叫ぶ声が聞こえている。この若者がレジを店外で壊すと、周囲にいた若者たちも金を奪い取ろうと我先にレジに群がる様子も捉えられている。

「従業員のサポートに重点」とオーナー

現時点で、この集団がマクドナルドの店内を荒らし、略奪をはたらいた理由は分かっておらず、現在ロサンゼルス警察が捜査を進めている。だが事件直後に1人が拘束され、また現場の映像をもとに19歳の男性と少年1人も強盗容疑で逮捕されたとの情報もある。

さらに、KTLAの報道によれば同日の午後8時頃には、クレンショー・ブルバードの4200番地で発砲があったという通報を受けて警察官が駆けつける事件があった。地元テレビ局FOX11は、この発砲に関連して10代の若者一人が身柄を拘束されたと報じている。

被害に遭ったマクドナルド店のテロン・リギンス店長は、襲撃の際には店内にいなかったというが、FOX11の取材に対して、「少し気温が高かったし、店内は大勢の人で混雑していた。そんな状況の中で、ある種の『敵意』のようなものが生まれたのだと思う」と話し、さらにこう続けた。「とても不幸なことだ。私は神を信じていて、神以外の何者も恐れないようにしている。だが同時に、賢明さや慎重さも必要だ」

同店舗のオーナーであるトニー・ラーダスはKTLAに宛てた声明の中で、「我々は今回の事件を深く憂慮している」と述べ、さらにこうつけ加えた。「最優先すべきは、従業員とお客様の安全だ。地元警察の捜査への協力を続けながら、従業員のサポートに重点を置いていきたい」

事件発生当時に店にいた従業員たちには、休みを取らせているという。


【20%オフ】GOHHME 電気毛布 掛け敷き兼用【アマゾン タイムセール】

(※画像をクリックしてアマゾンで詳細を見る)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、原発燃料で「脱ロシア依存」 国内生産体制整備へ

ビジネス

米EV税控除、一部重要鉱物要件の導入2年延期

ワールド

S&P、トルコの格付け「B+」に引き上げ 政策の連

ビジネス

ドットチャート改善必要、市場との対話に不十分=シカ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 2

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS攻撃「直撃の瞬間」映像をウクライナ側が公開

  • 3

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を受け、炎上・爆発するロシア軍T-90M戦車...映像を公開

  • 4

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...…

  • 5

    サプリ常用は要注意、健康的な睡眠を助ける「就寝前…

  • 6

    こ、この顔は...コートニー・カーダシアンの息子、元…

  • 7

    ロシア軍「Mi8ヘリコプター」にウクライナ軍HIMARSが…

  • 8

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 9

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 10

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 3

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる4択クイズ

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 6

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 7

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 8

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 9

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 10

    メーガン妃の「限定いちごジャム」を贈られた「問題…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中