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人気ラッパーが襲撃される現場映像...加害者は「有名になりたい」と、売名目的か

2023年3月25日(土)13時30分
イングリッド・メンドーサ

テカシ・シックスナイン(2021年8月) Jasen Vinlove-USA TODAY Sports-Reuters

<たびたび騒動や事件を起こしてきた「お騒がせラッパー」のテカシ・シックスナインだが、自身が暴行を受ける様子が撮影されていた>

米ラッパーのテカシ・シックスナイン(26)が、フロリダ州のジムで複数の人物に待ち伏せされて暴行される被害に遭った。その時の映像が公開され、彼が激しく蹴られ、流血した姿が捉えられている。

■【動画】「俺は有名人になりたいんだ」と言いながら殴る蹴る...ラッパー襲撃の現場映像

エンタータインメント系ニュースサイト「TMZ」が入手した映像によると、テカシ(本名ダニエル・ヘルナンデス)は21日夜、フィットネスジムのサウナにいたところ、突然、複数の男に襲われた。当時、彼にボディーガードはついていなかった。

映像には、2人の男がテカシの体を蹴ったり、髪を引っ張ったりする様子が映されている。男の1人が「撮影しろ。俺はすぐに有名人になりたいんだ。有名になるぞ」と声を上げているのも聞こえる。

また、ジムから出る際にファンに声をかけられたテカシの顔には、いくつもの切り傷やあざができているのがわかる。テカシの弁護士のランス・ラザロは、彼は加害者を撃退しようとしたが、人数が多かったためできなかったとTMZに語った

通報を受けた警察当局と救急車が現場に出動し、テカシは地元医療機関に搬送された。現在も入院中かどうかは不明だが、TMZによれば、顎、肋骨、背中を負傷したという。

WBC観戦中には酔って騒動起こす

弁護士のラザロはまた、保護を受けるために当局に働きかける考えを明らかにした。テカシは2019年、関わりのあるギャングメンバーの捜査で連邦当局に協力し、自身の刑期が短縮されている。

バラエティ誌によると、テカシはギャング集団「ナイン・トレイ・ブラッズ」と関わり、恐喝、麻薬取引、銃器犯罪など9つの罪に問われ、禁錮2年を言い渡されたが、1年後に模範囚として保護観察付きで釈放された。

2020年には保護観察が終了し、5年間の監視下の釈放となった。TMZの別の報道によると、レコーディングなど仕事関連の移動も含め、州を出る場合には保護観察官に知らせる必要があり、足首の監視装置は外されたものの、300時間の社会奉仕活動も課された。

テカシは、今回の暴行事件の直前にも騒動を起こしている。マイアミで行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の試合を観戦中に、迷惑行為をはたらくなどしてスタジアムから追い出されたのだ。

公開された映像には、17日に行われたメキシコ対プエルトリコの試合で、テカシが旗を激しく振って他の観客の視界を遮ったり、泥酔した様子でバランスを崩し、倒れそうになったりしている様子が捉えられている。

テカシは1人の男性からその場から去るよう言われ、最終的に警備員に付き添われて観客席を後にした。ニュースサイト「ページ・シックス」は関係筋の話として、「彼はひどく酔っており、他の観客の邪魔をしていた」と伝えている。

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