最新記事
南太平洋

ソロモン諸島、首都港湾改修を中国企業に発注 中国海軍の拠点化を否定

2023年3月23日(木)12時01分
ロイター
ソロモン諸島のソガバレ首相

南太平洋のソロモン諸島政府は、アジア開発銀行(ADP)の資金援助により首都ホニアラの国際港改修などを行う事業を中国の国有企業に発注した。写真はソロモン諸島のソガバレ首相。ニューヨークの国連本部で2017年撮影(2023年 ロイター/Eduardo Munoz)

南太平洋のソロモン諸島政府は、アジア開発銀行(ADP)の資金援助により首都ホニアラの国際港改修などを行う事業を中国の国有企業に発注した。政府高官が22日明らかにした。

受注したのは中国土木建設会社(CCECC)。カカラ・インフラ開発相はロイターに同社が唯一の応札企業だったとし、「ホニアラの国際港と、地方の2つの埠頭を改良する事業だ」と説明した。

中国海軍が寄港できるよう港の水深を深くするのではないかとの懸念が出ているが、同氏は「拡張は行われない」と言明した。

ソロモン諸島は昨年、中国と安全保障条約を結び、日米豪などはこの地域に中国が海軍の拠点を建設することを警戒している。一方ソロモン諸島と中国は、安全保障条約では海軍拠点は認められていないと指摘している。

ソロモン諸島政府は声明で、今回の入札は道路と埠頭を改修する1億7000万ドルのプロジェクトの一部で、CCECCは2022年に道路部分を受注したとしている。

オーストラリア国立大学のピーター・コノリー氏は「埠頭はソロモン諸島の経済発展に不可欠だが、中国海軍がこの地域にアクセスできるようにする『二重目的』の施設ではないか」と述べた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2023トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、軍に先制行動を命令 イランの米攻撃懸念

ワールド

米独首脳が会談、イラン紛争や貿易巡り協議 ウクライ

ワールド

イラン中部ナタンズ核施設、攻撃で損傷も放射能漏れな

ワールド

ゼレンスキー氏、湾岸アラブ2カ国首脳と電話会談 防
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び率を記録した「勝因」と「今後の課題」
  • 4
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 5
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 6
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 7
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 8
    人気の女性インフルエンサー、「直視できない」すご…
  • 9
    イランへの直接攻撃は世界を変えた...秩序が崩壊する…
  • 10
    「日本食ブーム」は止まらない...抹茶、日本酒に「あ…
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 4
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 7
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 8
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 9
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 10
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中