最新記事

中国社会

絶滅危惧種の赤ちゃんを食べた女性インフルエンサー、約240万円の罰金刑に...

2023年2月8日(水)16時40分
佐藤太郎

Photo via 羽城海岛生活

<中国ではホホジロザメは絶滅危惧種に指定されており、捕獲、輸送、売買は禁止されている。違反者には罰金もしくは10年以下の禁固刑が科される>

ネットで定番コンテンツの「モッパン」。韓国語の「食べる=モクタ」と「放送=バンソン」を組み合わせた造語で、ダイナミックに食事する動画は人気を集めている。ただ注目を集めるために内容は過激化しており、ゲテモノ、やりすぎの大食いなど、様々な動画がアップされている。

そしてついに中国で重い罰が下された。オンラインメディアの「ネクストシャーク」が伝えるところによると、絶滅危惧種に指定されているホホジロザメの赤ちゃんを調理して食べたとして、中国人の女性インフルエンサーに12万5000元(約240万円)の罰金が科された。

この女性は、中国版TikTok(ティックトック)の抖音(Douyin)や動画共有アプリ「Kuaishou(快手)」で「Jin(ジン)」と名乗り活動するインフルエンサー。ダチョウやワニなど、珍しい動物を食べるコンテンツを売りに、数百万人のフォロワーを獲得していた。

2022年4月に、6.6フィート(約2メートル)のサメの赤ちゃんを切り刻み、たくさんのスパイスと合わせて煮込んだ。その後、この子ザメの尾を焼いて「おいしい」と言いながら食べていたことを問題視され、野生動物保護法違反の疑いで当局の捜査を受けていた。

当局が、調理の残骸から組織を採取してDNA鑑定を行った結果、中国で保護対象とされているホホジロザメだと確認されたという。

中国ではホホジロザメは絶滅危惧種に指定されていて、捕獲、輸送、売買は禁止されている。違反者には罰金もしくは10年以下の禁固刑が科されることになる。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、2020年2月には、人獣共通感染症の蔓延を防ぐことを目的に、野生動物の取引と消費を禁止した。

無罪を主張していたインフルエンサー

罰金刑を科されたジンは当初、身の潔白を訴えていた。ネットで炎上しながらも「私は合法的に購入したので、弁護士を探している」。批判の声に対し、「無意味なことを言っている」と、「Red Star News」に語っていた。

ジンは、アリババのショッピングプラットフォーム「Taobao」で7,700元(約15万円)でこのサメを購入したという。子ザメの捕獲と販売に関わった他の2人も逮捕されたと報じられている。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、ホルムズ海峡の航行状況注視 イラン作戦終了後ガ

ワールド

バンス米副大統領、イラン安保協議に政権当初から参加

ワールド

ロ、イランへの情報提供巡り米を「脅迫」 ウ大統領が

ワールド

イラン外相、米国との協議実施を否定 交戦終結案検討
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」モナコ舞踏会に見る富と慈善
  • 2
    意外と「プリンス枠」が空いていて...山崎育三郎が「日本産ミュージカルの夢」に賭ける理由【独占インタビュー】
  • 3
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終回に世界中から批判殺到【ネタバレ注意】
  • 4
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 5
    「有事の金」が下がる逆説 イラン戦争で市場に何が…
  • 6
    デンマーク王妃「帰郷」に沸騰...豪州訪問で浮かび上…
  • 7
    まずサイバー軍が防空網をたたく
  • 8
    【クイズ】2年連続で「世界幸福度ランキング」で最下…
  • 9
    地上侵攻もありえる...イラン戦争が今後たどり得る「…
  • 10
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 1
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公開...母としての素顔に反響
  • 3
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 6
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 7
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 8
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店…
  • 9
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 10
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中