最新記事

セレブ

イーロン・マスク、自家用ジェットで車10分の距離を頻繁に飛んで?批判うける

2022年8月10日(水)19時50分
青葉やまと

イーロン・マスクのジェットは頻繁に5分間のフライトを行なっている......Patrick Pleul/Reuters

<飛行時間はわずか5分。多忙極めるマスク氏は、移動時間を少しでも短縮したかったのだろうか>

短距離の移動にプライベートジェットを使うアメリカのセレブたちが、不要な二酸化炭素を排出しているとして批判の的となっている。

モデルのカイリー・ジェンナーは、わずか17分の飛行に自家用ジェットを駆り出したとして人々の怒りを買った。歌手のテイラー・スウィフトの自家用機は、今年に入ってからだけで170回も稼働したことが発覚している。

調査会社のヤード社によると、テイラー・スウィフトの今年のフライトだけで、一般人が年間に排出するCO2の1184倍を大気中に放出していたという。報道を受けてスウィフトの代理人は、他人に貸し出していたケースも多くあったと弁明している。

米NBCニュースは、ほかにも気候変動について世界中で講演しながら自家用機で何十万キロも移動をするビル・ゲイツなど、著名人や富裕層の行動には矛盾が多いと指摘している。

こうした不名誉な著名人のリストに、宇宙開発とEVで名を馳せるイーロン・マスクが加わったようだ。

車で10分、プライベートジェットで5分

米フォーチュン誌は、「もしカイリー・ジェンナーの17分のフライトが許し難いほど短いと思うなら、イーロン・マスクのジェットは頻繁に5分間のフライトを行なっている」と報じた。

飛行データの一例では、マスク氏所有のガルフストリーム機がロサンゼルス空港を出発。約5分後に、同じロサンゼルス郡のホーソーン市営空港に着陸している。


この区間は、マスク氏の自家用機がかなりよく移動するルートとなっていたようだ。フォーチュン誌は、「ロス国際空港からホーソーン空港まで、テスラなら10分で済む6マイル(約10キロ)の道のりを、この億万長者のジェットは何度も5分間のフライトを行なっていたことが判明した」と報じている。

お騒がせのセレブ追跡アカウントから判明

データの出所は、著名人のジェット機を追跡しているTwitterアカウントの「ElonJet」だ。同アカウントは自動でフライトデータを取得し、セレブたちの飛行情報を公開している。運営者で19歳大学生のジャック・スゥイーニー氏は、マスク氏専門の追跡アカウント「ElonJet」や、ロシアのオリガルヒ専門の追跡アカウントなど、30近いTwitterアカウントを管理している。

英ガーディアン紙などが今年1月に報じたように、マスク氏が安全上の懸念からデータを非開示にしてほしいと訴えたことでも話題になった。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

G7外相、イスラエルとイランの対立拡大回避に努力=

ワールド

G7外相、ロシア凍結資産活用へ検討継続 ウクライナ

ビジネス

日銀4月会合、物価見通し引き上げへ 政策金利は据え

ワールド

アラスカでの石油・ガス開発、バイデン政権が制限 地
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離れ」外貨準備のうち、金が約4%を占める

  • 3

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の衝撃...米女優の過激衣装に「冗談でもあり得ない」と怒りの声

  • 4

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 5

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 6

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 9

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 10

    日本の護衛艦「かが」空母化は「本来の役割を変える…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 9

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 10

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中