最新記事

国葬

安倍元首相の国葬、9月27日に武道館で開催を閣議決定 一般予備費活用

2022年7月22日(金)11時00分
安倍晋三元首相

政府は22日の閣議で、参院選の応援演説中に銃撃され死亡した安倍晋三元首相(写真)の国葬を9月27日、日本武道館で行うと決定した。出席閣僚が記者団に明らかにした。写真は2018年10月、都内で撮影(2022年 ロイター/Issei Kato)

政府は22日の閣議で、参院選の応援演説中に銃撃され死亡した安倍晋三元首相の国葬を9月27日、日本武道館(東京・千代田区)で行うと決定した。松野博一官房長官が記者会見で正式発表した。

名称は「故安倍晋三国葬儀」とし、岸田文雄首相が葬儀委員長を務める。必要な経費は国費とし、一般予備費を活用する。

無宗教形式で簡素かつ厳粛に行う方針。外国要人の参列も受け入れ、政府は外交関係を有する国々に葬儀情報を伝達する。

国葬は1967年に行われた吉田茂元首相以来55年ぶり。2019年に亡くなった中曽根康弘元首相(合同葬は2020年)など自民党政権での元首相の葬儀はこれまで内閣・自民党合同などの形で行われることが多かった。

岸田文雄首相は今月14日の記者会見で、国葬とする理由について「(安倍氏は)卓越したリーダーシップと実行力でわが国のために首相の重責を担った」と説明している。

吉田元首相の国葬では皇太子ご夫妻や各国の外交使節も参列。今回も各国から相当数の首脳級要人が訪日すると見込まれている。米保守系ニュースサイト・ブライトバートはトランプ前大統領が出席を検討していると報じている。 ロシアからも「プーチン大統領は来ないだろうが、政府関係者の参列はあるだろう」(政府高官)と予測される。

NHKが16日から3日間実施した世論調査では、国葬の方針に「評価する」が49%で、「評価しない」の38%を上回った。

国葬に反対する国民の声について、松野官房長官は「さまざまな意見があるのは承知している」と述べ、「国民に喪に服するのを求めるものでない」と説明した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2022トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

リオ・ティント、鉄鉱石部門トップのトロット氏がCE

ワールド

トランプ氏「英は米のために戦うが、EUは疑問」 通

ワールド

米大統領が兵器提供でのモスクワ攻撃言及、4日のウク

ビジネス

独ZEW景気期待指数、7月は52.7へ上昇 予想上
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    真っ赤に染まった夜空...ロシア軍の「ドローン700機」に襲撃されたキーウ、大爆発の瞬間を捉えた「衝撃映像」
  • 2
    「史上最も高価な昼寝」ウィンブルドン屈指の熱戦中にまさかの居眠り...その姿がばっちり撮られた大物セレブとは?
  • 3
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長だけ追い求め「失われた数百年」到来か?
  • 4
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 5
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 6
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 7
    【クイズ】次のうち、生物学的に「本当に存在する」…
  • 8
    「このお菓子、子どもに本当に大丈夫?」──食品添加…
  • 9
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 10
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首」に予想外のものが...救出劇が話題
  • 4
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 5
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 8
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 9
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 10
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中