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アフガニスタンタリバン、女子中等教育の再開を当日にドタキャン 生徒は校内入れず涙

アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権の教育省は、日本の中学・高校に当たる中等教育の女子通学について、この日からとしていた再開を延期すると発表した。写真は2021年10月、自宅で読書する大学生。カブールで撮影(2022年 ロイター/Zohra Bensemra)
アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権の教育省は23日、日本の中学・高校に当たる中等教育の女子通学について、この日からとしていた再開を延期すると発表した。
突然の決定を知らずに登校した女子生徒たちは学校に入れてもらえず、一様にショックを受け、学校の外で涙を流していた。国内テレビ放送は首都カブールで少女たちが抗議する映像を流した。
グテーレス国連事務総長は「深く失望しており、アフガニスタンにとって深い打撃になる」との声明を発表。「教育の否定は女性や少女の教育の機会均等に違反するだけでない。暫定政権にはこれ以上の遅延なくすべての生徒を学校に受け入れるよう要請する」とした。人権機関や人権擁護団体や外交官らも一斉に非難した。
教育省は先週、全土での23日からの女子通学再開を発表。22日夕方には同省報道官がお祝いのビデオメッセージも発表していた。
国営バフタル通信社が伝えた23日の発表では、イスラム法とアフガニスタンの文化にのっとって計画が策定するまでは延期される。タリバン高官は、延期は技術的な問題によるもので、教育省が全国の生徒に対する「制服」の基準を策定しているとし、「われわれはできるだけ早く制服問題が解決されることを願っている」と述べた。

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