最新記事

ウクライナ情勢

ウクライナの欧州最大の原発で火災、ロシア軍の攻撃で=当局者

2022年3月4日(金)14時12分
ザポリージャ原子力発電所

欧州最大規模のザポリージャ原子力発電所で、未明にロシア軍の攻撃により火災が発生した。写真はザポリージャ原子力発電所への攻撃。 Вікна-новини / YouTube

ロシア軍が4日未明、ウクライナ南東部にある欧州最大規模のザポリージャ原子力発電所の一帯を攻撃し、ウクライナ緊急サービス当局は原発の敷地の外にある訓練用建物で火災が発生したと明らかにした。

ウクライナ当局は、ロシアが同原発の制圧に向けた動きを強め、戦車で市内に入ったとしていた。

ロイターが確認した映像には、原発の敷地近くの建物が砲撃を受け煙が上がっている様子が映っている。

これより先、原発に近いエネルゴダールの市長は、原発近隣でウクライナとロシア軍の激しい戦闘が起き、ザポリージャ原発で火災が起きていると対話アプリで発言。クレバ外相も、ロシア軍の総攻撃によりザポリージャ原発で火災が発生しているとツイートしていた。

「ロシア軍は、欧州最大のザポリージャ原発に全方向から砲撃している」とし、「火災がすでに発生している。爆発すればチェルノブイリ原発の10倍の被害が出る」と述べた。

ロシア通信(RIA)はウクライナ原子力当局の話として、ザポリージャ原発の発電ユニット1基がロシア軍の攻撃で被弾し、発電所の一部が燃えているが、消防隊が攻撃を受けていて消火活動を開始できないと伝えてた。

米ホワイトハウスによると、バイデン大統領は3日夜にウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談し、ザポリージャ原発の状況について説明受けた。バイデン氏は、原発周辺での軍事活動の停止および緊急対応要員の現地立ち入りを認めるようロシアに要求するという認識をゼレンスキー氏と共有したという。

グランホルム米エネルギー長官はツイッターへの投稿で、同原発が「強固な格納構造で保護されており、原子炉は安全に停止されている」、「原発周辺で放射能レベルの上昇は見られない」と述べた。

国際原子力機関(IAEA)はツイッターに、原発周辺の砲撃報道を認識しており、ウクライナ当局と連絡を取っていると投稿した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2022トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米ネクステラ、グーグルやメタと提携強化 電力需要増

ワールド

英仏独首脳、ゼレンスキー氏と会談 「重要局面」での

ビジネス

パラマウント、ワーナーに敵対的買収提案 1株当たり

ワールド

FRB議長人事、大統領には良い選択肢が複数ある=米
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...かつて偶然、撮影されていた「緊張の瞬間」
  • 4
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 5
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 6
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 7
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 8
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 9
    死刑は「やむを得ない」と言う人は、おそらく本当の…
  • 10
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 8
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中