最新記事

野生動物

湿地を這う3本足のワニが撮影される

2022年3月16日(水)15時55分
若道いつき
アメリカアリゲーター

※動画は本文中で再生できます  Bobby Wummer Photography-YouTube

<片足を失ったまま自然界で生きていくワニを心配するコメントも>

フロリダ州の湿地で3本足のアメリカアリゲーター(ミシシッピワニ)が撮影された。片方の前足がないワニは、一歩ごとに腹部を地面に下ろしてはゆっくりと前進していく。

映像は野生動物写真家ボビー・ワマーの仕掛けたトレイルカメラが記録したもので、今月5日フェイスブックに投稿された。体長はおよそ2メートル弱。コメント欄には、片足を失ったまま自然界で生きていくワニのことを案じる声が多数寄せられている。

ワマーいわく、このワニは他のワニとの喧嘩で右の前足を失ったと見られるが、生き延びるための用心は怠っておらず、大丈夫だろうという。

フロリダ州には約130万匹のアメリカアリゲーターが生息している。体長は平均で約2.5メートルだが、最大で4メートルに達する個体もいる。体重は400キロ以上に及ぶことも。

アメリカアリゲーターは繁殖期になると、求愛相手の雌をめぐって他の雄と戦うことで知られている。激しい喧嘩の結果、足や尻尾の一部を失うことも珍しくない。

同時に、アメリカアリゲーターには高い治癒能力がある。2020年にはアリゾナ州立大学(ASU)とルイジアナ州野生生物漁業局(LDWF)の共同研究チームが、若いアメリカアリゲーターに尻尾の再生能力が備わっていることを発見した。

アメリカで3本足のワニが注目されるのは今回が初めてではない。2013年、ルイジアナ州で開催されたチューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズのゴルフコースにも姿を現し、話題となった。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

米GM、テネシー州工場で低価格のLFP電池生産へ

ビジネス

中国GDP、第2四半期は前年比+5.2% 予想上回

ワールド

今後の財政運営に市場「高い関心」、長期金利上昇で=

ワールド

南ア、第1四半期の対米自動車輸出急減 トランプ関税
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首」に予想外のものが...救出劇が話題
  • 4
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 5
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 8
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 9
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 10
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中