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ロシア軍「ウクライナ2都市で民間人避難の人道回廊を設置」 首都キエフでは攻勢強める

2022年3月5日(土)18時42分
ロシア軍の戦車

ロシア国防省は、ウクライナ・ドネツク州のマリウポリとヴォルノヴァーハで人道回廊を設置し、民間人が避難できるようにすると表明した。1月撮影(2022年 ロイター/Sergey Pivovarov)

ロシア国防省は5日、ウクライナ・ドネツク州のマリウポリとヴォルノヴァーハで人道回廊を設置し、民間人が避難できるようにすると表明した。ただ、広範囲な軍事攻撃を継続する方針も示しており、首都キエフではロシア軍が再び攻勢をかけている。

ロシアの通信社各社によると、ロシア国防省は「モスクワ時間午前10時(0700GMT、日本時間午後4時)よりロシアは停戦を宣言し、軍が攻撃を停止。民間人が避難できるよう人道回廊を設置し、マリウポリとヴォルノヴァーハから民間人が避難できるようにする」と発表した。

2つの都市はロシア軍が包囲している。

RIA通信が現地当局者の話として伝えたところによると、マリウポリではモスクワ時間正午(0900GMT、日本時間午後6時)から午後5時(1400GMT、日本時間午後11時)までの5時間が市民が退避する時間に設定された。

マリウポリ市当局の声明は、市民は陸路でザポロジエに向かうことが可能になるとしている。

ロシア軍の攻撃が停止したか、現時点で確認できていない。民間人退避のための停戦が他の地域で実施されるかなどは不明だ。

RIA通信によると、ロシア国防省は、ウクライナで広範囲な軍事攻撃を継続するとしている。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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