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新型コロナウイルス対応で数万トンの医療廃棄物 WHO「健康や環境に脅威」

2022年2月2日(水)10時30分
WHOのロゴ

世界保健機関(WHO)は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)が数万トンの医療廃棄物を生みだし、人間の健康や環境の脅威になっているとする報告書を発表した。写真はWHOのロゴ。ジュネーブで2017年11月撮影(2022年 ロイター/Denis Balibouse)

世界保健機関(WHO)は1日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)が数万トンの医療廃棄物を生みだし、人間の健康や環境の脅威になっているとする報告書を発表した。

WHOは、新型コロナウイルスは空気中である程度生き続けるため、使用済みの注射針で医療従事者がけがをしてウイルスに感染するする可能性があると指摘。

廃棄物処理体制が十分でない地区では焼却灰による空気の汚染や水質悪化、ネズミによるウイルス媒介もあり得るとし、包装の簡素化、リサイクル材料を使った医療防護具の利用などに向けた改革や投資を訴えた。

WHOの試算では、2021年11月までに国連を通じて発注された医療防護具は約8万7000トン、シロナガスクジラ数百頭分に相当し、その大半が廃棄されたとみられる。

約1億4000回分の検査キットは2600トンで、オリンピックで使用されるプールの3分の1の体積のゴミを生む。大半はプラスチックごみという。

さらに世界で接種された約80億回分のワクチンは、ガラス小瓶や注射器、注射針、保管容器が14万4000トンの廃棄物を生み出したという。

報告書は、医療廃棄物の問題が深刻な場所を具体的には示していないが、インドの地方で廃棄物処理能力が不十分なことなどを挙げた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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