最新記事

ドイツ

ドイツ警察、ソーシャルディスタンスを「定規」でチェック

2021年12月14日(火)19時10分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
デモ隊を拘束するドイツ警官

政府のコロナ対策に抗議するデモ参加者を拘束する警官(12月4日、独ベルリン) Christian Mang-REUTERS

<警官が定規を持ち、1.5メートルの間隔が保たれているかを測る様子が撮影された>

感染状況の悪化により、欧州ではコロナワクチン未接種者らへの規制措置が強化されている。反対派と当局の間で衝突も発生するなか、ドイツの警察が採用した手法がネット上で話題だ。

ツイッターに投稿された映像には、人々の間を歩く警官が定規を使い、1.5メートルの間隔が保たれているかをチェックする様子が映し出されている。

ビデオは土曜日の夜、フランクフルトで撮影された。映像の中にはプラカードを掲げる人の姿も確認できるが、抗議活動の一環だったかは不明だ。

(14日時点で)この投稿は280万回を超える再生回数を記録。

ドイツでも他の欧州の都市同様、コロナ規制厳格化に反対する抗議活動が行われている。土曜日のブルームバーグ・ニュースによると、北部の都市ハンブルクのダウンタウンには約8000人が集まり、子供へのワクチン接種義務化に抗議したという。

同日、オーストリアのウィーンでも約44000人が集まり、ワクチン接種義務化に抗議した。この抗議活動は極右政党の自由党が主催したと報じられている。

欧州では、オミクロン株がデルタ株に代わってコロナウイルスの主流になる可能性があると警告されてきたが、予想よりずっと早い段階で現実となりそうだ。

スコットランドのニコラ・スタージョン首相は先週金曜、「数週間どころか数日以内にデルタ株を追い越すだろう」と述べた。

オミクロン株の拡散速度に対する懸念が高まっているなか、一部の専門家は「比較的軽い症状で済む」として楽観的な見方を示している。5日にCNNの番組に出演した米政権のアンソニー・ファウチ首席医療顧問も「それほど深刻ではない」と述べたが、結論を出すにはまだ早すぎると強調した。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

マスク氏が訪中、テスラ自動運転機能導入へ当局者と協

ワールド

ハマス代表団、停戦協議でカイロへ 米・イスラエル首

ワールド

バイデン氏「6歳児と戦っている」、大統領選巡りトラ

ワールド

焦点:認知症薬レカネマブ、米で普及進まず 医師に「
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 3

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われた、史上初の「ドッグファイト」動画を米軍が公開

  • 4

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 5

    目の前の子の「お尻」に...! 真剣なバレエの練習中…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    美女モデルの人魚姫風「貝殻ドレス」、お腹の部分に…

  • 8

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 9

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 10

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 9

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 10

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中