親と生き別れ米国へ 再会待ち望むアフガニスタンの子どもたち
サダムさんはまず、ミシガン州の緊急児童保護施設に移され、新型コロナウイルス感染症(COVID─19)のための検疫期間を過ごした。「甥は私に電話をかけ、『怖いよ、ここには何もないよ』と言った」とロハニさんは話す。政府の児童養護担当者がロハニさんに語ったところでは、サダムさんは両親がいつ迎えに来るのかと繰り返し尋ねていたという。
関係破綻する子供も
数週間後、彼は伯父に引き取られていった。その後サダムさんは家事の手伝いをしつつ、学校にも通っている。だが、警備員として働いているロハニさんは、長期的に甥の面倒を見ることはできないのではないかと気を揉んでいる。「1年間はたぶん大丈夫。その後は厳しい。稼ぎは少ないし、大家族だから」とロハニさんは語った。
行きがかりで他人の子どもと一緒に移動することになった国外避難者も、そうした子どもをいつまでも世話することはできないと語る。支援者らによれば、同行者との関係が破綻した何人かの子どもたちは、政府系の保護施設に入所することになったという。
先日の土曜日、サダムさんは従兄弟たちと共にビデオゲームやバスケットボールを楽しみ、隣人がリモコンの自動車で遊んでいるのを眺めていた。ロハニさんは、新たな家庭のリズムに合わせるためにサダムさんは精一杯がんばっている、と言う。
だがロハニさんによれば、サダムさんが今も「お父さんお母さんはいつやってくるの」と聞くという。ロハニさんには「分からない」としか答えられない。
(Kristina Cooke記者、Mica Rosenberg記者、Lindsey Wasson記者、翻訳:エァクレーレン)
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