最新記事

ペット

犬には大迷惑? 人が犬に吠えかかるTikTokの新「チャレンジ」ブームが物議

People Are Barking at Their Dogs in the Latest Viral Craze

2021年11月18日(木)17時14分
キャンディス・アネット・パウエル
驚いた犬

Ирина Мещерякова-iStock

<TikTokで広がりを見せている新たな「チャレンジ」動画だが、犬をかわいそうに感じたり、危険だと思う人も多いようで賛否が分かれている>

これまでSNS上では、さまざまな「チャレンジ」が行われてきた。アイスバケツチャレンジやミルククレートチャレンジのように何人もの有名人を巻き込んだものもあれば、いまいち盛り上がらずに自然消滅したものもある。大抵はたわいない内容なのだが、その内容についてはネット上で賛否が分かれたり物議をかもしたりすることも多い。

近頃、TikTokで広がりを見せている「Bark at Your Dog Challenge」もそうだ。「自分の飼い犬に向かって吠えてみる」というだけの内容で、チャレンジに参加した投稿動画は合計で4000万回ほど視聴されている。飼い主に吠えかかられた犬は、その意外な行動に驚いたり戸惑ったりする様子を見せるが、それについては当然、視聴者から様々な反応が寄せられている。

たとえばスコット・フェリオンのアカウント@beerswithqueersに投稿されたチャレンジ動画には、いいねが12万ほど付いているが、そこで犬は驚いたような興奮したような様子を見せている。ほかの動画では、飼い主にキスをしたり体を摺り寄せたりする子犬を見ることもできるが、やはり混乱した様子を見せる犬が多いようだ。

@beerswithqueers #barkatyourdogchallenge #dogsofttiktok original sound - Savvyy

怒る犬や怯える犬も

ほとんどの動画は平和的な内容だが、TikTokに投稿された動画のなかには怒ったり怯えたりする様子の犬もいる。チャレンジの危険性が指摘される動画もあった。ブライアン・グッデルが投稿した動画では、彼に吠えられた飼い犬のチワワが怒っているような様子で歯をむき、しっぽを振っている。

これには動画を見た人たちから反発の声が上がった。「もう1度吠えたら、目玉を抉り出されないよう気を付けて」「顔にかみつかれなくてラッキーだったね」「横目で歯を見せている時には顔を近付かせないように」といった具合だ。

グッデルは、「うちのかわいい女の子は、11年間、私をかんだことなどない。大丈夫」と反応している。

ペットケア企業のWag!によると犬の鳴き声には様々な意味があり、人間が鳴き声を真似してもその意味を理解することはできないものの、声色を認識することはできるという。Bark at Your Dog Challengeはエンターテインメントかもしれないが、現実に危険もあるようだ。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

サウジ皇太子と米大統領補佐官、二国間協定やガザ問題

ワールド

ジョージア「スパイ法案」、大統領が拒否権発動

ビジネス

必要なら利上げも、インフレは今年改善なく=ボウマン

ワールド

台湾の頼次期総統、20日の就任式で中国との「現状維
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 2

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバいのか!?

  • 3

    SNSで動画が大ヒットした「雨の中でバレエを踊るナイジェリアの少年」...経験した偏見と苦難、そして現在の夢

  • 4

    「まるでロイヤルツアー」...メーガン妃とヘンリー王…

  • 5

    時速160キロで走行...制御失ったテスラが宙を舞い、4…

  • 6

    チャールズ英国王、自身の「不気味」な肖像画を見た…

  • 7

    日本とはどこが違う? 韓国ドラマのオリジナルサウン…

  • 8

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 9

    英供与車両から巨大な黒煙...ロシアのドローンが「貴…

  • 10

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 1

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 4

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 5

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 6

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 7

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 8

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 9

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史…

  • 10

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中