最新記事

日本政治

第100代首相に岸田文雄 新内閣は13人が初入閣、経済安保相などに若手起用

2021年10月4日(月)17時47分
衆議院本会議の首相指名選挙で選出され挨拶をする岸田文雄

衆議院本会議の首相指名選挙で選出され挨拶をする岸田文雄。Kim Kyung Hoon - REUTERS

自民党の岸田文雄総裁が4日、第100代首相に選出された。岸田氏は直ちに組閣を行い、松野博一新官房長官が13人の初入閣組を含む新内閣の閣僚名簿を発表した。この後、皇居での首相親任式、閣僚認証式を経て岸田内閣が発足する。首相の交代は昨年9月以来、約1年ぶり。岸田氏は4日午後9時から記者会見し、閣僚人事の狙いや今後の政権運営の考え方などについて説明する。

岸田氏は組閣に先立ち、公明党の山口那津男代表と会談し、自公連立政権の枠組みを確認した。

組閣では、財務相に鈴木俊一元総務会長、新設する経済安全保障担当相に小林鷹之元防衛政務官、経済再生相に山際大志郎元経産副大臣、経産相に萩生田光一文科相を充てた。

経済安保担当の小林氏は衆院当選3回の若手。ワクチン担当相に就く堀内詔子氏、デジタル担当相に起用された牧島かれん衆院議員も同じく当選3回の若手だ。一方で、最大派閥である細田派から4人、旧竹下派から4人、麻生派から3人と、派閥のバランスにも配慮した形となった。

新型コロナウイルス対策を担当する閣僚は、山際氏、堀内氏の他、厚生労働相に後藤茂之政調会長代理が起用された。

閣僚20人のうち初入閣は13人。茂木敏充外相、岸信夫防衛相は再任となった。

分配政策を重視、月内にも衆院選

岸田氏はすでに自民党新総裁に選出後の会見で「幅広い国民の所得を引き上げる」と述べ、格差是正のための分配政策を重視する考えを示している。コロナ対応に加えて、数十兆円規模の経済対策を年内に策定する。

自民党の甘利明幹事長は岸田首相の選出について「社会の分断化が進む中で、国民に寄り添える力のある首相が誕生した」と評価。「国民に寄り添って、社会を1つにまとめ、進むべき方向を示すリーダーが必要だ」と語った。立憲民主党の枝野幸男代表は「空白を作らずに仕事をしていただきたい」と述べた。

今月21日には衆議院議員の任期を迎える。国内メディアは岸田氏が衆院選について今月19日公示・31日投開票とする意向を固めたと報じた。甘利幹事長は「その方向性が示されると思う」と述べている。甘利氏によると、補正予算などの編成は総選挙後となる見通し。

(石田仁志 編集:田中志保)

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・中国人富裕層が感じる「日本の観光業」への本音 コロナ禍の今、彼らは何を思うのか
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:イラン戦争でインフレ再燃、トランプ政権に

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、中東停戦維持期待で安全資産

ワールド

イラン交渉団がパキスタン到着、レバノン停戦要求 米

ビジネス

米国株式市場=まちまち、中東交渉控え様子見 ハイテ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国防軍は崩壊寸前」
  • 4
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 5
    目のやり場に困る...元アイスホッケー女性選手の「密…
  • 6
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 7
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 8
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 9
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 10
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 4
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 7
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 8
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 9
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 10
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中