最新記事

航空

「あの客室乗務員は誰?」地上828メートル、世界の頂点でほほ笑む女性

2021年8月18日(水)21時25分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
「ブルジュ・ハリファ」の頂点に立つ客室乗務員

「ブルジュ・ハリファ」の頂点に立つ客室乗務員 Emirates-YouTube

<合成も特殊効果も一切なし。エミレーツ航空の話題CM、その舞台裏とは>

828メートルある世界一高いビル「ブルジュ・ハリファ」の頂に女性客室乗務員が立った。それもグリーンバックを使った合成や特殊効果ではない。

30秒のCMは青空の下、エミレーツ航空の制服を着た女性がプラカードを掲げたシーンから始まる。次々とめくられるプラカードにはこうある。

「UAEがイギリスのアンバーリスト国になったので、私たちは世界の頂上にいるような気分です」

このCMは、コロナ規制が緩和されたイギリスからの観光客誘致を目的に制作された。

「より良いフライトを」のプラカードで締め括られると、カメラがズームアウトし、女性が尖塔の頂上に立っていたことが分かる。彼女の足場となった特注の台は周囲わずか1.15メートルだったという。

撮影に関して多くの質問を受けたエミレーツ航空は、「厳格な安全プロトコル」を守って作られたCMだと回答。

「彼女は制服に隠れたハーネスによってポールに固定されていただけでなく、他の2つのポイントにも接続されていた」

エミレーツ航空は、この離れ業を遂行するのにふさわしい人材を客室乗務員から探していたが、最終的にはプロのスカイダイバーでもあるニコル・スミット=リュドヴィク氏が選ばれた。

彼女のインスタグラムには、ドバイの街を一望できるタワーの頂上から両足を投げ出した写真も投稿されている。

撮影チームは160階から1時間15分をかけて撮影現場に到達。「ゴールデン・アワー」に撮影するために日の出前から登り始め、最後はチューブ内のはしごで頂上にたどり着いたという。

頂上には約5時間滞在し、1台のドローンを使ってワンテイクで撮影。その舞台裏もエミレーツ航空のユーチューブチャンネルに公開されている。

「CMに出演する客室乗務員の穏やかで自信に満ちた姿は、旅行者にサービスを提供し、安全を確保する私たちの最前線のチームを体現している」

映像についてコメントしたエミレーツ航空社長のティム・クラーク卿は、美しい都市ドバイを紹介できたことがさらに誇らしい、と加えた。

斬新で挑戦的なこの映像を二度見してしまったとしても、それは無理もないことだろう。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米総合PMI、12月は半年ぶりの低水準 新規受注が

ワールド

バンス副大統領、激戦州で政策アピール 中間選挙控え

ワールド

欧州評議会、ウクライナ損害賠償へ新組織 創設案に3

ビジネス

米雇用、11月予想上回る+6.4万人 失業率は4年
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を変えた校長は「教員免許なし」県庁職員
  • 4
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 5
    「住民が消えた...」LA国際空港に隠された「幽霊都市…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    【人手不足の真相】データが示す「女性・高齢者の労…
  • 8
    FRBパウエル議長が格差拡大に警鐘..米国で鮮明になる…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    「日本中が人手不足」のウソ...産業界が人口減少を乗…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 8
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 9
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 10
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中