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デーブ・スペクター「日本は不思議なことに、オウンゴールで五輪に失敗した」

GAMES LOST BY "OWN GOALS"

2021年6月9日(水)18時30分
小暮聡子(本誌記者)

――それでもたぶん、開催する。

(真顔で)します、楽しみです。皮肉なことに、選手が来ないんじゃないかという懸念があるけど、冗談やめて。アメリカは一番怖くない。みんなワクチン打ってるんだもん。感染を恐れているのは日本だけですよ。後はワクチン接種が遅れている国。先進国の中で日本はビリ。

――どうすれば少しは有益な五輪にできるのか。

日本に住んでいる世界各国の外国人を客として入れるといいと思う。無観客はあまりにも絵にならないし、世界に配信される国際映像に映っているのが日本人だけだとちょっと不気味で、グローバル感がない。無理に開催したという印象も強くなる。

せっかく日本に五輪出場国の外国人がたくさん住んでいるんだから、もちろん少しお金も払ってもらって、PCR検査や検温などを徹底して、観客として入ってもらえばいい。

――日本もグローバル感を世界にアピールできる?

日本のイメージ回復にはそこしかない。客が足りなければ、稲川素子事務所の外国人のエキストラを使えばいい(笑)。僕が手数料を電通価格に上乗せして手配しますよ。

(※日本の常識は世界の非常識だった――。本誌6月15日号では、パンデミック五輪に猛進する日本の現状を総力特集。仏リベラシオン紙東京特派員がリポートする、五輪貴族と国民の「格差」や、海外記者が五輪中に監視を振り切る「抜け穴」とは)

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