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ニュースでよく聞く「東京外国為替市場」は、実際は存在していない

2026年3月25日(水)16時22分
大矢俊雄 (DeNAチーフエコノミスト)
為替のイメージ

Tötös Ádám-Unsplash

<元財務省官僚の大矢俊雄が教える、為替の知られざる「3つの知識」――>

newsweekjp20260313050241.png

ニュースでよく聞く「東京外国為替市場」は、実際には存在しないということをご存じだろうか。

今日からニュースが少し面白くなる為替に関する3つの知識を、元財務省審議官で、現在はDeNAチーフエコノミストを務める大矢俊雄が執筆した『教養としての為替』(かんき出版)より一部抜粋して紹介する。本記事は第2回。

※第1回はこちら:「円安で日本が弱くなる」は本当か? 元財務省官僚が教える「黒字大国日本」の強みとチャンス

◇ ◇ ◇


「東京外国為替市場」は、存在しない

「為替」とは、正式には「外国為替」と呼ばれ、平たく言えば、異なる通貨の間の両替取引です。この取引を行っている市場が「為替市場」と呼ばれます。では、この「為替市場」というのはどこにあるのでしょう? 株式のように、「取引所」があるのでしょうか?

結論から言うと、株式のように、大勢の人が1つの建物の中で取引する「取引所」は存在しません。さらに、取引の時間が決まっているわけでもありません。たとえ東京が真夜中や早朝でも、海外とは時差があるので、世界のどこかで必ず取引が行われています。

時折「東京外国為替市場の終値は1ドル=〇円」という言い方をすることがありますが、これは正確な表現ではなく、日本時間17時現在のドル円レートが〇円です、と言っているだけです。

その日の日本時間17時のドル円レートは、東京だろうがロンドンだろうがNY(ニューヨーク)だろうが同じです。

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