ここで「東京外国為替市場」とは、東京で為替の取引を行っている市場参加者の総体であり、BIS(国際決済銀行)が取りまとめた「日本分」のデータは、東京外国為替市場の参加者から取ったデータとほぼ考えて良いと思われます。
では、為替の取引は、誰がどのようにして行うのでしょう?
そのほとんどは金融機関が行います。たとえば、ある企業が、商品を輸出して得た売上げ(米ドル)を一定額日本円に替えたい、という場合、自ら為替市場で取引を行うのではなく、その企業を担当する銀行の為替部門に、ドル売り円買いの注文を出します。
銀行の中には、為替取引を一日中やっている人(トレーダー)がいて、他の金融機関を相手に取引をして米ドルを円に替え、それを顧客企業の口座に振り込む、という形を取ります。
「1ドルは150円35銭から37銭で取引されています」の本当の意味
ニュースでは「現在、1ドルは150円35銭から37銭で取引されています」と言われることがあります。
実は、これはかなり誤解を生みかねない表現です。この言い方だと、取引相手によっては2銭の幅がある、と思われかねませんが、そういうことではありません。相対の直接取引では、ドルの売りレート(売値)と買いレート(買値)の2つが提示されます。
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