最新記事

新型コロナウイルス

クラスター感染で止められたクルーズ船を再開させろとフロリダ州知事、「さもなくば連邦政府を訴える」

Rick DeSantis to Sue Feds if Florida's Cruise Industry Not Back By Summer

2021年3月30日(火)16時33分
ベンジャミン・フィアナウ

CDCは3月24日、海運業界誌「トレードウィンズ」宛てのメールの中で、11月までは運航停止令を解除するつもりはないと述べた。アメリカではパンデミックの発生を受けて、2020年3月14日以降、すべてのクルーズ会社が運航停止を余儀なくされている。業界幹部は、この運航停止によってフロリダ州は32億ドルの税収減の上、4万9500人の雇用と23億ドルの賃金も失われたと指摘している。

クルーズ・ラインズ国際協会はツイッターに、「世界の10を超える市場では、効果的な感染予防対策を講じた上で、クルーズ船の運航が再開されている。アメリカでも同じことができるはずだ」と投稿した。「アメリカのCDCも責任ある形でのクルーズ運航再開を許可するよう、連邦議会に求めていく」

またデサンティスは29日、ジョー・バイデン大統領が「ワクチンパスポート」の導入を検討しているとワシントン・ポスト紙が報じたことを受けて、バイデン政権を批判した。ワクチンパスポートは、米国民が海外渡航時に、新型コロナウイルスのワクチンを接種済みであることを証明するための制度で、各国が導入を見当している。

「我々はこの制度に賛成しない」と、デサンティスは州都タラハシーで行った記者会見で述べた。「ワクチンを接種するかどうかの判断は、個人の自由に委ねられるべきだ」

デサンティスは26日、ポートカナベラルのイベント出席時に撮った写真をツイッターに投稿。「クルーズ船の運航再開について、素晴らしいミーティングができた。CDCは破壊的な影響をもたらす運航停止令を撤回すべきだ」というコメントを添えた。


ニューズウィーク日本版 高市早苗研究
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年11月4日/11日号(10月28日発売)は「高市早苗研究」特集。課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら



今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

UPS機が離陸後墜落、米ケンタッキー州 負傷者の情

ワールド

政策金利は「過度に制約的」、中銀は利下げ迫られる=

ビジネス

10月の米自動車販売は減少、EV補助金打ち切りで=

ワールド

ブリュッセル空港がドローン目撃で閉鎖、週末の空軍基
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    「あなたが着ている制服を...」 乗客が客室乗務員に「非常識すぎる」要求...CAが取った行動が話題に
  • 4
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 5
    これをすれば「安定した子供」に育つ?...児童心理学…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    高市首相に注がれる冷たい視線...昔ながらのタカ派で…
  • 8
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 9
    「白人に見えない」と言われ続けた白人女性...外見と…
  • 10
    【HTV-X】7つのキーワードで知る、日本製新型宇宙ス…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中