日米豪印「クアッド」に走る亀裂──多国間連携で「反中国」より大事なこと
だから、価値観と利害は切り離せない。国の価値観は利害につながるものだからだ。クアッドがインド太平洋地域で秩序を維持する枠組みであるためには、単に反中国を掲げるだけでは十分ではない。メンバーの4カ国は、自由民主主義社会の推進を口にするだけでなく、身をもってその社会を体現する必要がある。
間もなくアメリカは、自由な民主主義社会か、より独裁的な統治かを選択する機会を迎える。前者を選べば、オーストラリアと日本は安堵するだろう。この2国は安全保障のパートナーに、より安定していて一貫性があり、イデオロギーの近い国を求めている。
そうなれば、BJPも独裁的傾向をむき出しにはできない。クアッドはより信頼できる形で相互利益に向けて歩むことができるだろう。
From thediplomat.com
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