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カマラ・ハリス

インド系カマラ・ハリスが副大統領になってもインドと蜜月にならない理由

HARRIS'S INDIAN DILEMMA

2020年9月11日(金)14時40分
山田敏弘(国際ジャーナリスト、マサチューセッツ工科大学〔MIT〕元安全保障フェロー)

米国内に目を向けても、こうしたハリスの立場はインド系住民に影響を及ぼしそうだ。米国内のインド系の割合は1%ほどで2016年の大統領選ではその77%が民主党のクリントン候補に投票したという。今回はモディ支持者を中心に、票が共和党に流れるとの見方もある。トランプがインドと良好な関係を築いていることもあり、さらなる関係強化をトランプに期待する向きがあるからだ。

とはいえ、カシミール問題をクリアできれば、インド系副大統領の誕生は、インドにとっても強力な後ろ盾になり得る。特に最近、国境問題から中国発のモバイルアプリ禁止まで、対立が強まっている中国と対峙していくにはアメリカの存在は大きい。

もしアメリカにバイデン政権が誕生すれば、モディ政権はハリスとどこかのタイミングで意思疎通を図る必要があるだろう。さもないと、ハリスの存在が両国にとって頭痛の種になりかねない。

<2020年9月15日号掲載>

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