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米投資ファンドのエリオット、商船三井株「相当額保有」 中計策定で協働

2026年03月18日(水)11時18分

 米投資ファンドのエリオット・インベスト・マネジメントは18日、 商船三井の株式を相当額保有していると発表した。2020年9月撮影(2026年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 18日 ロ‌イター] - 米投資ファンドのエ‌リオット・インベスト・マネジメントは18日、 海​運大手の商船三井の株式を相当額保有していると発表した。商船三井の価値⁠が株式市場で過小評価され​ているとした上で、「マーケットにおける同社の評価を再構築し、本来享受すべきプレミアム評価を実現できる機会があると考えている」とした。商船三井が近く公表する中期経営計画が「適切に野心的な⁠内容となるよう同社と建設的に協働する」という。

ロイターは同日午前、エリオットが商船三井株を取得して株⁠主還​元と資本効率の改善を求めていることが分かったと報じていた。事情に詳しい関係者らによると、エリオットは不動産のポートフォリオの見直しや子会社ダイビルの再上場検討も促しているという。商船三井は2022年、東京都心の商業不動産などを保有するダイビルを完全子会社とし、非公⁠開化した経緯がある。

エリオットによる商船三井‌株の取得が明らかになるのは初めて。商船三井の広報は「個別の投⁠資家⁠との対話状況についてはコメントを差し控える」とした。エリオットはコメントを控えた。

また、関係者らによると、エリオットは商船三井が保有する船体の価値が市場で過小評価されているとも主張しているという。‌商船三井はバルク船、タンカー、フェリーなど900隻以上の船を​保有‌している。     

商船三井は、昨年3月⁠末時点で0.67倍となっている株​価純資産倍率(PBR)を中長期的に1倍以上へ引き上げる目標を掲げている。成長投資の継続と株主還元の拡充を両立させ、変動の大きい海運市況の軟調時でも黒字を維持できる収益構造にして企業価値を高めるには、不動産などの安定収益の比重‌を増やし業績の変動を抑えることが不可欠としている。今月末に最新の経営計画を発表する予定。

東京証券取引​所がPBR1倍割れの企業に資本効率改善を求め⁠る中で、アクティビストの動きが活発化している。エリオットも日本での存在感を高めており、豊田自動織機へのTOB(公開買い付け)​価格引き上げを実現させたほか、東京ガスや住友不動産などにも投資している。また、ロイターは先週、エリオットが標的とする関西電力が建設会社きんでんの一部株式売却を検討していると報じている。

ロイター
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