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首相側近のロックダウン破りに猛反発、いかにもイギリス的なエリート不信

UK in an Uproar

2020年6月5日(金)14時45分
ジョシュア・キーティング

そして第3に、当局者の偽善に常に目を光らせているイギリスのメディアにとって、自分たちが国民に課したルールに従わない政治エリートの姿は格好のネタだった。

週末には、多くのイギリス人がビーチに殺到した。そのうち何人かは、カミングスのルール違反があったおかげで自分たちの行為も正当化されると思ったと記者に語った。

カミングスがしたことは、混雑したビーチに行くこととは違う。だが、もっと大きな問題はジョンソン政権が国民の信頼を失いつつあるように見えることだ。

©2020 The Slate Group

<本誌2020年6月9日号掲載>

【参考記事】ロンドンより東京の方が、新型コロナ拡大の条件は揃っているはずだった
【参考記事】コロナ禍で予想外なほどルール遵守のイギリス人に驚き

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2020年6月9日号(6月2日発売)は「検証:日本モデル」特集。新型コロナで日本のやり方は正しかったのか? 感染症の専門家と考えるパンデミック対策。特別寄稿 西浦博・北大教授:「8割おじさん」の数理モデル

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