最新記事

感染第2波

東京都、新型コロナウイルス新規感染58人を確認 週平均で休業再要請の50人超える

2020年6月29日(月)20時50分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

都内で新たに58人の新型コロナウイルスへの感染が確認された。写真は24日、都内で。REUTERS/Issei Kato

東京都は27日、都内で新たに58人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。
これで都内で確認された陽性者の合計は6172人、今月1日からの合計感染者数は944人となった。

この日確認された陽性者58人のうち、20代と30代が46人で全体の79%になっている。また、感染経路が不明な人は24人で41%を占めている。

感染状況をチェックするモニタリング指数は、過去1週間の新規陽性者数の平均が51.9人(前日47.7人)、新規陽性者に占める感染経路不明者の割合が51%(前日52.1%)と、休業を再要請する目安をともに超えている。週単位での陽性者の増加比が1.64(前日1.39)となっている。

東京都は、今月1日から新型コロナ対策の規制緩和のステップ2へと移行したが、翌2日には34人の感染確認により都民に警戒を呼びかける「東京アラート」を発動。その後、感染者が10〜20人台で推移し、11日には「東京アラート」を解除して規制緩和のステップ3に移行。19日からは一部の大規模なイベントを除きすべての業種に対して規制を全面解除し、プロ野球やJリーグが無観客試合で開幕するなど、新型コロナへの感染予防を日々の暮らしに取り入れた「新しい日常」が動き出した。

しかし、規制緩和とともに新規感染者の数は徐々に増加。6月に入ってからは1日平均で32.5人と、規制緩和の条件とされた1日20人という指標を上回る状態が続いている。また感染経路が不明な人の割合は感染者の46%を占める441人となっており、水面下で感染が広がっていることが予想され、今後、感染第2波が懸念される状態が続いている。

東京都・新型コロナウイルス陽性患者数

 

東京都・新型コロナウイルス陽性患者数・累計

 

東京都心部の平日の人出の推移

【関連記事】
・BLMの指導者「アメリカが我々の要求に応じないなら現在のシステムを焼き払う」の衝撃
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・「ベートーベン黒人説」の真偽より大事なこと
・街に繰り出したカワウソの受難 高級魚アロワナを食べたら...


20200707issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年7月7日号(6月30日発売)は「Black Lives Matter」特集。今回の黒人差別反対運動はいつもと違う――。黒人社会の慟哭、抗議拡大の理由、警察vs黒人の暗黒史。「人権軽視大国」アメリカがついに変わるのか。特別寄稿ウェスリー・ラウリー(ピュリツァー賞受賞ジャーナリスト)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、大型減税法案可決をアピール アイオワ州

ワールド

IMF、スリランカ向け金融支援の4回目審査を承認

ビジネス

ドイツ銀、グローバル投資銀行部門で助言担当幹部の役

ビジネス

ドイツ自動車対米輸出、4・5両月とも減少 トランプ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 4
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 5
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 6
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた…
  • 7
    ワニに襲われた直後の「現場映像」に緊張走る...捜索…
  • 8
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 9
    吉野家がぶちあげた「ラーメンで世界一」は茨の道だ…
  • 10
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 1
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 2
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた発見の瞬間とは
  • 3
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 4
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギ…
  • 5
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 6
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 7
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 8
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 9
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 10
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 7
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 8
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 9
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 10
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中