新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(2日現在)
■料理宅配大手が食品雑貨に配達拡大 コロナの在宅需要で
米配車大手ウーバー・テクノロジーズ傘下の料理宅配ウーバーイーツや、同様の事業をドイツを拠点にオンライン展開するデリバリー・ヒーローは、食料雑貨配達に事業を広げている。新型コロナウイルスの感染拡大による外出制限などで、在宅を強いられる顧客に対応する。
■英BP、米石油施設作業員が新型コロナ感染 メキシコ湾とアラスカ州
英石油大手BPは1日、米メキシコ湾の石油施設作業員が新型コロナウイルスの検査を受け、複数が陽性だったと発表した。前日はアラスカ州のプルドーベイ油田の作業員1人が陽性と確認されている。
■米航空会社への現金250億ドル支給、遅滞なく実行を=下院議長
米民主党のペロシ下院議長は1日、財務省に対し、議会が先週承認した航空会社の人件費に充てる250億ドルの現金支給について、遅滞なく実行するよう求めた。
■NY市の公園、新型コロナで閉鎖 州内死者2000人に迫る
米ニューヨーク州のクオモ知事は1日、ニューヨーク市内の公園を全て閉鎖すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大抑止を目的とする規則を守らずに、若者が集まることを阻止することが狙い。
■米クローガー、消費者の買いだめで3月は売上高が30%増
米スーパーマーケット大手クローガーの3月の既存店売上高が前年同月比約30%増となった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、食品や日用品の買いだめをする消費者が増えたため。同社はコロナウイルスの影響に備えるため10億ドルの借り入れを行い、手元資金を確保した。
■イタリアの3月新車登録が85%減、新型コロナの影響で=政府
イタリア政府は1日、3月の新車登録台数が85.42%減少したと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴う外出制限が要因とみている。
■仏、新型コロナ死者4000人超え 世界で4カ国目
フランス保険当局は1日、新型コロナウイルスの死者が509人増え、合計4032人に達したと発表した。新型コロナの死者が4000人を超えるのはイタリア、スペイン、米国に続き4カ国目。
■米FRB、大手銀レバレッジ比率を一時的に緩和 貸し出し促す
米連邦準備理事会(FRB)は1日、大手銀行の補完的レバレッジ比率(SLR)規制を一時的に緩和し、銀行が保有する米国債やFRBに預ける準備預金を同比率の算出から除外することを認めると発表した。新型コロナウイルス流行による景気悪化を和らげる措置の一環。
■世界経済、上期11%縮小の恐れ 新型コロナで=ブラックロック
米資産運用大手ブラックロックのマネジングディレクター、アメール・ビサット氏は1日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、世界経済が今年上期に11%縮小し、経済生産が6兆ドル失われる可能性があるとの見通しを示した。
■中国企業の対EU医療支援に「下心」ない=ブルトン欧州委員
欧州連合(EU)欧州委員会のティエリ・ブルトン委員(域内市場)は、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]などの中国企業が欧州諸国にマスクをはじめとする医療品支援を行っていることについて、ビジネスにつなげようという「下心」はないと断言し、新型コロナウイルス感染拡大抑制には世界が一致団結するのが最善の道だと訴えた。
■第2次大戦以来「最大の試練」、新型コロナ感染拡大で国連事務総長
国連は新型コロナウイルス感染拡大に関し、各国および世界経済に「悲惨な」長期的影響を及ぼす可能性があると警告し、パンデミック(世界的な大流行)との戦いで国際協力の強化を呼びかけた。