タタ・モーターズがJLR通期利益率予想見直し、米関税巡る不確実性で

5月13日、印自動車大手タタ・モーターズが発表した2025年第4・四半期(1─3月)決算は、純利益が847億ルピー(9億9300万ドル)となり、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の745億8000万ルピーを上回った。写真は傘下のジャガー・ランドローバーのロゴ、ニューデリーで4月撮影(2025年 ロイター/Priyanshu Singh)
[13日 ロイター] - インド自動車大手タタ・モーターズが13日発表した2025年第4・四半期(1─3月)決算は、純利益が847億ルピー(9億9300万ドル)となり、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の745億8000万ルピーを上回った。傘下の高級車部門、英ジャガー・ランドローバー(JLR)の販売台数が北米と欧州の需要に後押しされ前年同期比1.1%増加したことが寄与した。
純利益は、一時的な税制上の優遇措置があった前年同期からは半減した。
タタ・モーターズはJLRの通期利払い・税引き前利益(EBIT)率見通しを見直す方針を明らかにした。トランプ米政権の関税政策による予測の不確実性が理由。
トランプ大統領は4月、米国で販売される全ての外国製自動車に25%の追加関税を課した。
JLRは3月に終了した2025年度のEBIT率は予想の8.5%を達成したが、昨年6月に発表した26年度のEBIT率見通し10%の確認は見送った。
タタは「8日に発表された米英の貿易協定を踏まえてガイダンスを算定中で、6月16日の投資家説明会で最新情報を発表する」と述べた。